サーフに行こう!2022-シーズン最終にヒラメゲット

猪原 亮

高知県在住。ナイロンラインを主体とした独自のスタイルでレコードフィッシュを意識したショアからのキャスティングゲームを展開。

季節の移り変わりとともに、魚種交代する4月。 今年は沿岸部の水温上昇が遅めで推移していたので、まだまだ沿岸部は20℃以下が維持されており、ヒラメの可能性もあるなと思いつつ、大型のアフターヒラやアカメの可能性を考えて釣行しました。


とある日の朝、いつもの河口サーフへ。4月になると一気に夜明けの時間が早くなってきます。中旬にもなると5時前には薄明るくなってきます。そのため、少し暗いうちからルアーを投げるには4時には釣り場に居たいところですので、起床は3時半・・・睡眠時間の確保が大変です(笑)。


釣り場に着くと、既に先行者の方が河口の流れ出しにいらしたので、声を掛けて少し下手に入らせてもらいます。


久々のまとまった雨による増水後のタイミングだったので、水量があり、岸に沿って強くベタ流れ状態となっていました。運良く、自分より下手には釣り人がいなかったので、目星のスポットを決めて、明るくなるまではそこから少し下手の様子を、釣り下りながら探ってみます。


と、釣り下っていると、ふと気づいたときに目星スポットへ別の釣り人が・・・動いたの失敗や~と思いつつ、仕方ないのでそこで止まって夜明けを待つことに。


明るくなってきて、隣を見ると、「あれ?○○くんだ。」・・・いつもの釣友でした。そりゃあ釣れそうなところはすぐ分かるし、空いてたらすぐ入るよね?と納得(笑)。


するといきなり彼が掛けます!波打ち際で食ってきたのは、80㎝は有りそうなヒラ!やるな~やっぱそこだったか。彼は15㎝ミノーで掛けた模様。自分はスタンダードにサラナ125Fだったので、すぐに真似てサラナMAXに替えます(笑)。釣れた人がいたら、すぐにその真似をしましょう!時合いは短いのです。その時合いの中で反応を得るには、釣れた人の真似をするのが一番です(笑)!


とは言え、なんも反応がありません。魚の数が少ないのかな・・・と、10分もしないうちに再び釣友が同じところで、魚を掛けます!うっそー!?一気に浜にズリ上げたのは、なんと座布団級のヒラメ!70アップといったところでしょうか。


この日、反応があったのは後にも先にもこの釣友が釣った2回だけ。釣友より河口寄りに居た釣り人にも、釣友の下手20mほど横にいた自分にも全く反応ありませんでした。たぶん、そこだけが一時的に形成されたハニースポットだったのでしょう。地形は日々変わるので、その中でどこが一番釣れる可能性が有りそうかを見つけ、そこでチャンスを待つことが一番大事だと、改めて思い知らされた日でした。


しかし、まだ座布団級がいることは励みになりました!ヒラメを諦めるにはまだ早い!悔しい思いと、今がチャンスということで翌日も同じ時合いに勝負を掛けます。


翌日は、やはり地形が変化していました。前日は岸沿いにベタ流れだったのが、流れ出しが少し沖を向いたことで、手前の波打ち際はほとんど流れがありません。こんな時は流れ出しの直下から流芯~流れ脇のヨレにルアーを通すイメージでポジショニングします。


前日、「釣れそうだな」と思ったスポットを放棄し、悔しい思いをしたので、この日はここぞ!という場所でやりきる所存です。


暗いうちはアカメや大型ヒラの可能性を考え、サラナMAXを使っていましたが、反応が無いまま明るくなってきたので、サラナ125Fに替えてみます。前日に座布団を釣った釣友も来ており、下手でブリのボイルを狙っています。


明るくなっても反応がありませんが、ブリボイルを無視してその場で粘ります。前日より30,40分時合いがズレているはずなので、絶対来ると信じサラナ125Fを流れになじませながらゆっくりリーリングしていると、かけ上がりに差し掛かる少し手前で「ググンッ・・」という鈍いアタリ!


即撃でフッキングをかまします!まあまあの重み・・そしてほとんど引きません!重いだけです!これはヒラメっぽい!!波打ち際で少し抵抗しましたが、一気にずり上げると、やはりヒラメでした!

スタンダードサイズの60㎝有る無しといったところでしょうか。ただ、只々嬉しい!今シーズン最終、ほんとにイタチの最後っ屁ってな感じで、ようやく釣ることが出来ました。長かったな~。ことヒラメに関しては、長くつらいシーズンでしたが、ようやく報われました。まだまだ下手くそですね(笑)。


この後二匹目のドジョウを狙って、投げていると、またしてもアタリ!小さいけど引かないので、またヒラメかな?と思ってあげてくると、なんとレアキャラのシマフグ。。冬場に釣れているのは過去に何度か見ましたが、自分で釣ったのは初めてでした。

この釣行日から2週間後、雨と時化を挟んだので、何かしらの変化で魚が入っているかもしれないと思い釣行してみました。この日、他に釣り人はいませんでした。


まだ増水の濁りが残っている状況で、地形も大きく変化していました。薄暗いながらも、流れ出しのブレイク位置の目印になる、波のせり上がりがずいぶん沖に見えるので、今回は流れだしまでのシャローフラットを狙います。


暗めのうちは、サラナ147F-SRやハルカ125F、145Fで狙ってみましたが、表層の反応もないし、予想以上に増水の流れが強く、一気に岸に寄せられてしまうので、明るくなってからはサラナMD110Sで底を転がしながらのドリフトをしてみました。


明るくなり、流れの様子がよく見えてきたので、岸沿いに2~3mの幅で形成されているヨレを上流側から少しずつ打っていくことに。しっかり底を取って、テンションを掛け丁寧にドリフト。ヨレに入って止まりかけたらスローにリーリングしていると、「ガンッ!」と明確なバイト!!


スイープにアワセを入れ、ファイトを始めると、ちょっとした首振りに重いだけの手応え・・・これはもしや、またやってしまったのか?!一気に水面に浮かしたのは、またしてもヒラメ!

サイズは前回とほぼ一緒の60㎝有る無しといったところ。何とか2枚目をゲットできて良かった~!次シーズンの励みになります。ヒラメシーズンとしてはほぼ終わりかけなので、競合する釣り人がおらず、抜かれずに残っていたのでしょう。この後は反応が無く、納竿としました。


帰って捌いてみると、胃からは13㎝ほどのアユが出てきました。おそらく、増水によって海に流され、川に戻ろうとするアユの群れに付いてきていたのでしょう。ベイトがアユとは、春って感じですね。

今後、夏、秋にかけてはこのアユが増水時などにはキーになってきます。汽水域には、産卵期まで上流へ遡上せずにいる「潮アユ」と呼ばれるものがいます。そんなに大きくならず、せいぜい15㎝前後で、群れで過ごします。アユの資源が多いときは、この潮アユが結構良いベイトになります。


今年はアユ資源が過去2~3年より良い状態なので、今後はこの潮アユも含めてゲームを組み立ててみるのも面白いかもしれませんね。

Rodサーフェッサー98
ReelツインパワーXD C5000XG
Lineナイロン12ポンド
Leaderフロロ8号
Lureサラナ125FサラナMD110SサラナMAXサラナ147F-SRハルカ125Fハルカ145F