サーフに行こう!2022-カタクチパターンは難しい

猪原 亮

高知県在住。ナイロンラインを主体とした独自のスタイルでレコードフィッシュを意識したショアからのキャスティングゲームを展開。

こんにちは、高知の猪原です。
今回ようやく、年が明けての釣果レポです。


僕の通うホームグラウンドのサーフでは、例年1月あたりからカタクチイワシの接岸が始まります。しかし今シーズンは、ちょっと様子が違って、昨年の12月にも一時的にカタクチの接岸がありました。


その時のサイズは指4~5本、8~10㎝というナイスサイズだっただけに、今シーズンはイージーにサワラやヒラメが食ってくれるのではと期待が膨らみました。


ところが、年が明けると状況は一変。全くベイトっ気が感じられない日々が続き、1月中旬ごろからようやくカタクチの接岸を確認できるようになりました。カタクチを確認した週末のとある日、朝からサーフに入ってみました。狙いはサワラです。


雨がシトシト降るローライトコンディション。時合いは晴れた日よりも少し長いのでは?と期待が膨らみます。夜が明けて1時間、小波の立つ水面にほとんど変化が見られないので、今日はもう無理かなと思い、帰りかけたその時・・・波間にちらっとモジリが見えたなと思った瞬間、視界に入る海面のどこそこで、ナブラが立ち始めました!


各ナブラの周りではサワラも跳ねています!距離にしていちばん近いところで60-70m。この日、この距離を飛ばせて、カタクチライクな細身のルアーは、ハルカ145Fカタクチレッドベリーしか持っていなかったので、それ一本で勝負を掛けます。


着水点からナブラを通過するのにほとんど距離が取れないので、なるべくナブラ付近で長く魚の目に留まるようにトゥイッチで誘うと、一発で反応!こ、この引きはブリかな?1本目は70クラスのヤズでした。

例年に比べるとブリのサイズが二回りほど小さいですが、ようやく年が明けてまともに魚を釣った気がします。さあ、次はサワラかな!再びいちばん近いナブラめがけて走り、キャスト!そしてトゥイッチ!ガツーン!いやあ、入れ掛かりやん!これはもらったな。と思ったものの、またしてもヤズ。

もうヤズは良いかな・・・次こそサワラ!と思い、投げるも投げるもヤズばかり。どうもサワラを釣るには釣り方が違うようです。

昨年はサワラを釣った際、サラナ147F-SRやハルカのファーストリトリーブでした。確かにオフショアのキャスティングやジギングでもファーストリトリーブで狙っていることが多いなと。やっぱそうなのかと。


ただ、この日はほぼほぼハルカのフルキャストで届く70m弱の着水点付近が一番近いサワラのジャンピングラインでしたので、引きシロはほとんどなく、何度かのチャンスにファーストリトリーブも試しましたが、時すでに遅し。結局、50~70センチクラスのヤズ8本を釣って、サワラにはたどり着けずでした。


翌週、1月最後の休日にリベンジ釣行。この日も朝から、水面がザワつきいい感じです。ほどなくサワラジャンプやヤズのボイルが始まったので、この日はナブラも少し近く50mほどの距離でも起こっていたため、始めからハルカ145Fカタクチレッドベリーのファーストリトリーブでサワラを狙います。


しかし、この日はサワラどころかヤズさえ反応してくれません。ヤズくらい食ってくれよ、と先週爆ったトゥイッチも試しましたがガン無視です。


少しすると足元へカタクチが打ち上がるほどのナブラが発生!そこで分かったのが、カタクチのサイズ。指2~3本(3㎝~6㎝程)で、小さいものはまだ色がついてないカエリの状態。

こんなに小さいのを食ってるのか?!完全にこのサイズにフィックスしてしまっているので、BOXに入っている、これに近いサイズのルアーはサラナ95Fしかありません。


すぐにセットすると、砂浜に打ち上がったカタクチが波に流され、波打ち際へヒラヒラと流されていきます。それを波が砕けたすぐ先でブリとセイゴたちがバクバクと食っています!速攻でショートキャストし、波打ち際の先を漂わすと一発でブリがバイト!


フックが小さいので、ドラグゆるゆるファイトです。それでも2~3分で勝負あり。70クラスのまあまあサイズかな。とりあえずこの厳しい状況でも魚の顔を見れて一安心。

軽量なサイズなので、あまりロングキャストは出来ませんが、出来る限り飛ばしてブラインドで探りつつ、ナブラを狙います。


この日は数回、目の前までヤズとサワラの混成群のナブラが接近したので運よく近距離で勝負が出来ました。サワラは食わせられませんが、50㎝前後のヤズを3本と40クラスのマルセイゴをゲット。周りではほとんど釣れてない中で、サラナ95Fに救われました。

さあ、最後のナブラ撃ちをして終ろうと右側から近づくナブラの進行方向を見定め、正面より少し左目にキャスト。すると思ったより自分の正面から右側でナブラが止まってしまいました(汗)。


しまった!読み間違えた!とサラナを高速回収し始めた時、ガクンッ!とバイト!沖を見ると、水面でサゴシが横走りしています!ラッキー!!うーん、やはりファーストリトリーブだったのか~!まぐれだけど、次からの良いヒントになりました。

砂浜にずり上げたのは、今季初60弱のサゴシ。まだまだ小さいですが、ようやく顔を見られました。これはさすがにすぐ〆て氷にしまわないともったいないので、ここでタイムアップ。サラナ95では絶対に届かない、70~100m、いや、さらに200~300m沖では明らかにメーターオーバーの化け物のようなサワラが飛んでいます。


これはルーディッシュしかないな。次はルーディッシュやジグなど、とにかくぶっ飛ばして、ファーストリトリーブでのストライクゾーンを長い距離が取れるルアーを揃えよう、と心に決めてこの日は納竿しました。何とか2月中にはサワラの顔を見たいものです。

Rodサーフェッサー98
ReelツインパワーXD C5000XG
Lineナイロン12ポンド
Leaderフロロ8号
Lureハルカ145Fカタクチレッドベリーサラナ95F