サーフに行こう!2022-冬のコノシロパターンに巨マル降臨!

猪原 亮

高知県在住。ナイロンラインを主体とした独自のスタイルでレコードフィッシュを意識したショアからのキャスティングゲームを展開。

こんにちは、高知の猪原です。 冬といえば、コノシロパターン。秋口から続くこのパターンは、全国的にも各地の釣り場で釣り人達が待ちに待っていることと思います。


高知では周年、どこかの釣り場にコノシロは出現するのですが、サーフにコンスタントに現れ出すのは、やはり秋から。そして冬場にピークを迎えます。


ただ、冬場でもこのコノシロパターンが続くかどうかは、その年々の環境によって異なります。自分がこの数年感じているのは、暖かめの冬は12月~春先の3月までコンスタントに接岸しますが、寒い冬に沿岸水が低下しすぎると、やはり深みに避難するからか、なかなか姿を見られません。


そんな時は、水温の上昇が始まる3月になると、またちらほらとコノシロが戻ってくることもあります。

今シーズンは、自分のこれまでのレポでも書いてきましたが、10月~12月にコノシロの接岸があり、多くのナイスフィッシュと巡りあわせてもらいました。

コノシロパターンでは、何よりコノシロを喰い込んだナイスコンディションの魚と出会えることが魅力です。たっぷりとコノシロ喰った魚は、ポットベリーな魚体と強烈な引きを味わわせてくれます。

このヒラも85㎝には届きませんでしたが、その引きは一瞬、アカメかと勘違いさせてくれるほどのダッシュを見せてくれました。それもそのはず、体高も横幅もシーズン初期に釣れていたヒラとは段違いのスーパーコンディション!そりゃ引きますよね?


コノシロパターンで活躍するのが、何といってもサラナMAXやサラナ147F-SRといったビッグプラグです。そのボリューム、シルエットに強い波動で、20㎝前後あるコノシロの群れの中でも存在感を発揮してくれます。


また、みなさんご存知のとおり、コノシロって結構平べったいですよね?下から見上げると意外と細いシルエットしています。ですので、細身ですがサイズの大きいハルカ145シリーズも結構コノシロパターンでハマってくれることがあります。


あと、コノシロの群れも全てが全て20㎝以上ある魚ばかりとは限りません。中には10~15㎝程度の中型のコノシロが混じっていたり、10㎝前後のサッパが混泳していることもあります。そんな時は、サラナ110Fや125Fに反応することがあります。やはり、大きな獲物より、小さな獲物の方が運動能力は弱いので、デカいコノシロいるのに反応が悪いな、という時はその中に混じっている少し小さめのベイトを捕食しているのかもしれません。


<年末のコノシロパターンに巨マル降臨>

年末のとある日、珍しく嫁から「夕方に釣りに行ってもいい」と許可を得たので、ウキウキとサーフへ。僕にとって、めったに釣りが出来ない時間帯です。ただし、18時30分には家に帰着して、晩飯を作る約束のため、16時半から18時までの1時間半勝負!


数日前の夜間釣行で河口の地形とコノシロの接岸を確認済み。夕方の引き潮で河口からの流れが岸沿いに流れるため、その流れに捉われるコノシロを狙う何かしらのプレデターを狙いました。


確認していたコノシロのサイズは18~20㎝。ただこの他に、サッパか小型のコノシロと思われるベイトも同時に確認できていました。そこで、始めはやっぱりサラナMAXイワシホロ。そのボリュームと潜航深度で、流れの中に潜むプレデターにアピールします。


流れの沖側に投入し、ドリフトさせながら手前のブレイクまで丁寧に探ります。が、なかなか反応がありません。まだ明るすぎるかな?と粘りますが、一向に反応なし。


もしかすると、レギュラーサイズのコノシロと一緒に居た、小型のサイズを捕食しているのかも、とミノーをダウンサイジイングしてサラナ125Fレッドヘッドを投入。沖から流れの中をドリフトでじっくり攻め直します。


しかし、それでも反応なし。流れが強すぎるかな?この流れの中に取り込まれたベイトは岸際のヨレに溜まるはずなので、残り25分、沖には投げず、岸から10m以内のショートキャストで岸際を集中的に攻めることに方針変更。


岸沿いを見渡すと、少し岸がえぐれ、ヨレの幅が他よりも広い長さ15mほどのスポットを発見。3mおきにショートキャストしながら下流側へ下り、下り終わったらまた上ってキャストを繰り返しました。


もう時間もないし、このヨレに魚が入ることを信じて撃ち続けること、3巡目。残り時間7,8分となったとき、手前のかけ上がりに沿って浮き上がってきたサラナにギランッ!と巨大な魚体が襲い掛かりました!


引っ手繰られるようなアタリとともに、流れに乗って一気にドラグが引きずり出されます!次の瞬間、流れの中で大きな鰓洗い!!ブリではなくスズキ系の魚です!しかも頭だけしか出てこないので、かなり大きそう!


アカメではなさそうなので、この引きは大型ヒラかな?と思いながら、サーフェッサーのバットを絞って、タメて魚の頭を上流に向かせます。ここで、魚が下流に下るからといって一緒に付いていくと、ダラダラと引っ張られ続けるので、下らずにドラグと竿のタメを信じて待っていると、じわじわと頭を上流に向かせることが出来ます。


頭をこっちに向けたら、あとは一気にショートポンピングで勝負を決めます!普段、スズキ相手ならゆっくり引きを楽しみますが、なんせこの日は時間がありません!嫁との約束の時間に間に合わなかったら、次のチャンスに釣りに行かせてもらえなくなるので、とりあえず、早く釣り上げなければ!


薄暗くなった中、一気に浜に引きずり上げると、それは超巨大な・・・ヒラ?んんっ!?いや、ちがう!マルスズキではないですか!!すぐにグリップで持ち上げると凄まじい重さ!じゅ、10キロ近いんじゃないか?!

サラナを丸飲みにしたごっつい顔に凄まじい体高、そしてプリスポーンなのかコノシロを喰い込んだからなのかは分かりませんが、スーパーポットベリーなお腹!サイズを測ると97㎝!十数年ぶりに、マルスズキの自己記録更新です!

ただ、もう帰らなければならない時間。物持ち写真を撮ったり、体重も計りたかったのですが時間もないし、これから産卵に加入するであろうこの素晴らしい魚体をキープしてしまうのは気乗りしなかったので、残り時間をしっかりと蘇生に回して、リリース。


まあ、またいつか会えるでしょう。その時は、しっかり記録を取れるように時間に余裕をもって準備したいものです。年末の夕方に素晴らしい出会いでした。ありがとう!


さあ、とにかく早く帰ろう。母ちゃんが怒ると怖い(笑)。


自宅に帰って夕食を作った後、少し気になっていたのでマルスズキのJGFAの12ポンドクラスラインの現記録を調べてみると・・・97㎝の9.4キロ・・・っがああぁー!!もしかすると、タイ記録くらいにはなっていたかもしれない!


2年前の座布団ヒラメの時といい、昨年の3月のサワラといい、記録を逃してばかり(笑)!記録を狙うにあたっては、下調べと準備は怠ってはいけませんね?タイミングの運も必要ですが・・・


さあ、これから座布団ヒラメと大サワラが狙えるシーズンが本格化します。とりあえず、ヒラメは12ポンドクラスで6キロオーバー、サワラはエサの多い他の海域のように太くて重い魚は釣れなさそうなので、8ポンドタックルで4キロオーバーを目標にJGFAの記録を狙ってみたいと思います。


1~3月もコノシロが接岸してくれれば、座布団ヒラメが来てくれるのにな~!冬のコノシロに期待です。

Rodサーフェッサー98
ReelツインパワーXD C5000XG
Lineナイロン12ポンド
Leaderフロロ8号+ファイティングリーダーフロロ12号
Lureサラナ125FレッドヘッドホロサラナMAXイワシホロ