砂ヒラゲームでのドリフト攻略

ここ最近、サーフシーバスばかりの日々です。いや、サーフ以外が調子良くないのが本当の所ですが。
今回も鹿児島県は薩摩半島西海岸の吹上浜へ。ただ、ポイントはこれまでとは大きく変えて、河川からの流れがしっかりと出来るポイントをセレクト。浅い事には変わりはありませんが、強烈な離岸流ができるという事が、今回は大きなカギになります。

サーフにある河口、そこは規模の小さな河川ですが、とある理由でしっかりとした、強い離岸流ができます。水量なんて、全くない極小の川ですが、驚く流れができるんですね。
その理由として、両サイドの岸がしっかりと護岸されている事で、河川内の水の動きにストレスがない事が、まず一つ。曲がりくねった川よりも、よりストレートが長く、しっかりと護岸されている事で、流れは強くなります。
それに加えて、干満での水の出入りの多さもあります。サーフに流れ出す河口に、砂が堆積して埋まってしまうと、潮も入って来にくいし、出ていく量も減少します。しっかりと水の出入りが出来る河口を維持している事が大切ですね。
そして、更なる流れを作ってくれるのが、雨による増水です。極小の河川ではありますが、小さな町中を流れてくる河川のため、雨の集約力は想像以上だったりします。流れがより強くなる要因としては、非常に大切な事ですね。

そんな複合的な要素を組み合わせつつ、雨上がりに釣行します。あえて、好調のマルスズキを避けつつ、ヒラスズキを狙って。
極端な流れに対して、何故か集まりやすいヒラスズキ。理由はよくわからないのですが、広大なサーフのピンスポットで偏って爆釣する傾向が強い様に感じます。
ただ、サイズはなかなか伸び悩みでした。数はヒラセイゴが爆釣！時折、ヒラフッコが混じる感じではありますが、ヒラセイゴの数が多すぎる感じは否めません。
何十匹と釣っても、永遠と釣れ続く状況に、少し困りましたが(笑)。

今回のパターンは、河口からの離岸流でのドリフト！これで入れ食いでした。
ただ、リトリーブでも探ってみましたが、反応は半減以下に(汗)。リトリーブスピードを極々遅くすればバイトは増えますが、しっかりと流れを感じた状態でのステディリトリーブでは極端に減りました。
強くブリブリと動くルアーに対して反応しない、もしくは流れに逆らって泳ぐルアーは見切ってしまう感じ。
ベイトは7～10cmほどのカタクチイワシなので、よりナチュラルに演出するならば、ウォブリングの強いミノーよりもローリング主体のミノー。さらには、激しくアクションするよりも、大人しいルアーの方が好反応となります。
そこでハルカ125Fや125Sを基本に、チェリーブラッドLL90Sを離岸流にドリフトさせていきます。

離岸流をクロスにアプローチしていくのですが、しっかりとルアーを先行させるドリフトを心掛ける事が大切です。ラインが離岸流に引っ張られていくと、流れの変化に入る時に結構な速度でのアクションをしてしまいます。
無駄なアクションをさせない為にも、着水地点からしっかりとルアーの動きをコントロール出来るアプローチを心掛けたい所です。
理想としては、ジワジワと離岸流へと寄せ、離岸流へ入る瞬間のアクションの乱れで食わせるのが基本。それで食わせる事が出来なければ、離岸流をドリフトさせながら横切らせ、離岸流から出る時のアクションの乱れで食わせます。
この離岸流へ入る時と出る時に、ほぼほぼバイトは集中しますので、常にロッドティップへ神経を集中させておきたいですね。
私の場合、離岸流の反対側へ着水させ、そこからリトリーブはせずにラインテンションを掛けた状態でドリフト。ロッドティップを高くしたり、寝せたりする事でルアーをコントロールし、離岸流の両サイドを丹念に探ります。
また、河口に近ければ近いほど、流れは細く強いので、ベイトリールのクラッチを切って流れに乗せて沖へ向かって流す事もあります。スピニングリールでは微調整が困難ですが、ベイトリールの特権ですね。

今回の釣行は、どちらも雨の直後です。雨の影響で草などのゴミも多いのですが、強い流れが出来た事で砂ヒラ爆釣でした。たまにマルスズキもヒットしましたが、強い離岸流が出来る条件が揃えば、断然ヒラスズキが増えますね。
極端な流れを作り出す要因を探しつつ、広大なサーフを歩くのも悪くないですね。単にサーフと言っても、その場その場で全く違うポイントになりますので、しっかりとコンディションを見極めながらルアーをキャストしてみて下さい。
今回もカタクチイワシがベイトとなっていた為、ハルカやチェリーブラッドLL90Sにヒットは集中しましたが、そろそろボラへと変わりそうな予感も。そうなるとサラナの出番が増えてくると予想されます。
ベイトも見極めつつ、ルアーセレクトもしてみて下さい。

Lure	ハルカ125F・125S・145F、チェリーブラッドLL90S、サラナ110F・125F、サラナ147F-SRなど

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