清流シーバスゲーム開幕

辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。 釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com

どこの河川でもそうだと思いますが、水温上昇に伴ってスズキが河口から遡上します。私が通う河川では、遡上したスズキは清流域まで上がってくることがここ数年でわかってきたので、個人的には清流シーバスゲームなんて呼んだりしています。この清流シーバスですが、梅雨に入る頃には活発に餌を捕食し出します。調子が良い時は大体捕食音が聞こえるのでこれを境にシーズンスタートと思っています。

と言うことで梅雨に入った6月後半頃。水位が少し上がってコンディション抜群と踏んでエントリー。ちょっとした瀬尻をDコンタクトでドリフト気味にトゥイッチを入れると、ズドン!流れに乗ってよく引く個体でした。

この1匹を皮切りに調子が良くなると考えていたのですが、この日以降、梅雨の降水量が多く水位が上昇。ちょっとした増水ならウェルカムなのですが、瀬がなくなってしまったりするとポイントが潰れてしまうのでゲームが成立しません。それくらいピンポイントで狙ってつるシーバスゲームなのです。


さて、清流シーバスゲームですが、どんなルアーを使うかと言うと、Dコンタクトやpanishと言ったトラウト用ミノーが大活躍してくれます。理由は捕食している魚が稚鮎など、サイズが小さいからです。またアクションは断然トゥイッチが効きます。シーバスといえば基本はただ巻きなのですが、清流域の流れの中でのシーバスは瀬を横切ったりするルアーが、ヒラを打つ瞬間にバイトすることが多く、こちらから積極的にアクションを加えます。アマゴのトゥイッチングとほぼ同じです。


そして、梅雨明けと同時に河川の水量が落ち着いたので行ってみると、捕食音が聞こえる中、ミノーはもちろんCBペンのトッププラグにもバイトがありました。しかしエラ洗いで全バレ。。流れの中でエラ洗いをするのでどうしてもバラしが多発してしまいます。


前回のバラしが悔しく、別日、同じポイントに入り直してみました。手前から丁寧に探っていきます。すると1投目からいきなりヒット!と同時にジャンプ!小型ですがシーバスです。慎重にやり取りするもまたしてもバラし。。


気持ちを落ち着かせて大本命の瀬尻。panishを若干上流から流してここだ!というところでチョンチョン。と同時にズドン!狙い通り!こちらはまずまずサイズです。何回ものエラ洗いをなんとかいなしてネットイン!ヒレピンのコンディション良い個体でした。

次のポイントを目指してどんどん川を登っていきます。こちらは、瀬が分厚く対岸へ流れが入り込むポイント。瀬尻やキワを流してみますが全く無反応。流れのど真ん中を狙うべくDコンタクト72にチェンジして超ロングキャスト!ほぼ着水と同時にヒットでした。流れの真ん中で餌を待っていた個体でした。小型ではありますがシチュエーションやこちらの思惑通りのヒットで満足です。

また番外編になりますが、ニゴイもバンバンヒットしてきます。ただ、この釣りはどんな魚でもウェルカムと自分の中で解釈していて、他にもヨシノボリの仲間やウグイなど、夏らしい魚が顔を見せてくれました。

RodSmith ベイライナーmk 70
ReelShimano 19ストラディック2500shc
Linepe08
Leader3.5号
LureSmith D-contact72panish70sp