辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。
アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。
釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com



《 尺アジプラッギングとシーズン終盤のギガアジ確保 》


桜が咲き始めたのを運転席から眺めながら、残り少ない回遊アジの群れをなんとか当てようとアジングに行ってきました。ポイントへエントリーすると、なんと一投目でジグ単タックルにライントラブルが起きてしまいます。直せなくもないですが、足元を見ると稚魚ベイトが沢山。しかも稚魚のサイズがいつものボラ子と違って大きい。ということで、今回はプラグでアジを狙うことにしました。


おそらく回遊してくるタイミングは一瞬しかないので、飛距離が出て扱いやすいガンシップ45Fにします。ちなみにフローティングを選んだ理由としては稚魚ベイトの場合水面付近での捕食、ボイルとなることが多いからです。

キャスト後、リトリーブして水面直下に潜らせて3秒ほどステイ。またリトリーブ。この繰り返しでステイを食わせの間とします。すると、地合いに入ったであろうタイミングで、ステイを入れる間にコツン!とティップを弾くバイト!重みが乗ってから柔らかくフッキングにいきます。上がってきたのは尺アジでした。


その後、地合いの真っ只中ではあちらこちらでボイルが発生しましたが、面白いことにヒットポイントはキワキワ。おそらく追い詰めて捕食しやすい場所だったのだと考えます。それにしても、プラグオンリーでアジングが成り立ったことに満足でした。また今シーズン顔を見る機会が少ないメバルも出てくれました。本当はこのサイズが群れで接岸するのですが今年は数が少ない傾向にあります。


また捕食していた稚魚ベイトはサバだったようです。このサイズならプラグにバンバンあたっても不思議ではありません。


そしてまた別日。先日のアジナブラがやはり気になったので再度同じポイントにエントリーすることにしました。今回はジグ単ロッドのトラブルをしっかりと直して挑みます。ところが先日のナブラどころかチェイスで起こるようなちょっとした波紋もありません。これはダメかと思っていたのですが、レンジを下げると何かが当たります。これがなかなか乗らないのですがフグにしては鋭いアタリ。正体を見たいと思っていた矢先、同じアタリが来たのですかさず合わせると、ピーキーなダッシュと同時にエラ洗い。ヒラスズキです。何度かいなしてそろそろ寄せにかかろうかといったところで最後のエラ洗い。と同時にジグヘッドが飛ばされてフックオフ。このライトゲームヒラスズキはブレイクもありますが、フックが小さいのでバレることの方が実は多いのです。


気を取り直し、同じレンジを再度攻めていくと、どうやらアジの群れも入っていたようでアジのバイトが得られるようになりました。今回は表層の稚魚ベイトに付いたというよりはプランクトンを捕食しているような食い方をしてきました。

ただ、シーズン終盤ということでそんなにバイトが続くこともなく、今日はこれで終わりにしようかと思ったキャストにコツンと小さなバイト。すかさず合わせるとアジとは違った力で走り出します。ヒラスズキだろう!そう心して丁寧にやりとりをしていると、全くエラ洗いをしないことに疑問を感じ出しました。もしかして魚が違うのか?と思った時、足元の瀬に突っ込まれそうになるので強引に引き剥がしてランディング。


なんと今シーズン3回目となるギガアジにで会うことができました。シーズン終盤にもかかわらず、このサイズが出てくれて感無量です。


【tackle data】

プラッキングアジング

rod:Smith dark shadow 73
reel:Daiwa 13セルテート2004ch
line:Rapala Rapinova-x multi-game 03
lure:Smith ガンシップ45f

ジグ単アジング

rod:Smith ベイライナーAJ
reel:Daiwa 20ルビアス2004ch
line:Rapala Rapinova-x multi-game 03
ジグヘッド:Jazz 尺ヘッド typeR
lure:Smith スクリューテールグラブ



[ 戻る ]