サーフに行こう!2021-息子と行くサーフ

猪原 亮

高知県在住。ナイロンラインを主体とした独自のスタイルでレコードフィッシュを意識したショアからのキャスティングゲームを展開。

こんにちは、高知の猪原です。


最近、サーフで釣ったヒラを家に持って帰ると、小学生になった息子が、「いいなあ、俺も釣りたいな」とブチブチ言うのです。


それなら父ちゃんが釣らせちゃろう!ということで、子供が釣りに行ける週末前にサーチです。息子のガイド当日の時合いはおそらく朝まずめになるだろう、と夜明け前のサーフからサーチです。


サーフに入ってみますが、結構波が残っていてガイド当日も波が残る予報。1年生の息子を連れてくるには危険と判断。ただ、やっぱりいい波なので、魚が居るかどうかは確かめてみたいところです。


セレクトしたルアーは荒れた海でもしっかりレンジに入れることが出来る、サラナMAXレッドヘッド。


さあ、キャストを開始しますが、急深のサーフですが、波が目線よりも高くまで上がって打ち上がってきます。なかなかの波です。高知の河口周りのサーフは「砂」より、親指サイズから握りこぶしサイズの「礫」が多いのが特徴です。


ですので、波の高い時は波打ち際ギリギリまでルアーを泳がすと、巻きあがった礫や砂利にリーダーやメインラインを潰されてしまったり、砂に埋まってしまったりしてルアーロストやファイト時のラインブレイクにつながりかねないため、波打ち際の5メートル先ぐらいからは回収してしまいます(ほんとはこの5メートルが一番釣れるんでしょうけどね、リスク回避です)。


また、特に波打ち際に揉まれたりしていなくても、思わぬところで傷が入ってしまったりしていることもあるので、10数投に1回はリーダーやメインラインの先2、3メートルくらいはチェックしておくことをお勧めします。


波が高くうねりが強いときは、波打ち際でなくても沖側でうねりによる引き波が発生しますので、うねりの都度引き波にルアーを泳がせます。


沖のうねりと岸に当たった波によって形成された流れが合わさる場所で粘っていると、波打ち際から15mほど沖でうねりの引き波に乗せていたサラナMAXにガツンと強烈なアタリ!向こうアワセで、そのまま魚が走ったのでちょっとドラグが出ます!


そんなに大きくはなさそうですが、波が高く波打ち際の引き波が強いのでなかなか浜に引き上げられません。大きな寄せ波のタイミングで引きずり上げたのは、グッドコンディションの70アップのヒラ!

やはり、波が高いときはレンジがしっかり入るタイプが有効だなと感じました。ただやはり、ここは息子をガイドするには難しいので、別の静かなポイントをチェックします。


込みの時合いになったので、河川内のシャローに入ります。込み潮が進むと河川内に海水が逆流するので、その流れに乗って入ってくる魚を狙います。


込みの早い時間帯は河川内のチャネル以外はかなりシャローなので、サラナ147F-SRの出番です。逆流する流れに乗せて、ドリフトしているとバシャ!と水面爆発バイト!


速攻で寄せてずり上げたのは、60アップのこれまたナイスなヒラ。しかもこのヒラ、上顎に一本フックが掛かってはいますが、ほぼ口にルアーがつっかえて上がってきました(笑)。

この掛かり方の場合、スズキは何とか上がるのですが、アカメとなると口周りが半端なく硬いですから、リアフックはフッキングせず、フロントフックは口の中でリーダーが引っ掛かり上手くフッキングしないままフックアウトしてしまいます。自分の場合よくあるので、なんとかこうならないように改善したいものです。


さあ、再現性を確認します。もう一回釣れるかな?とキャストをするとココンッ!とすぐにヒット!しかしこれは小さそう。上げると50㎝クラスのヒラセイゴでした。

ここでルアーチェンジ。息子はまだ身長が120㎝くらいしかないので、タックルは6フィート後半のバスロッドに8ポンドナイロン+20ポンドリーダーのセッティング。このタックルにはサラナ147クラスは重すぎるし、ハリも大きいのでまともにフッキングできない可能性が有ります。


そこで同じくシャロー系のミノーである、ハルカ145Fをセレクト。これなら投げられる重さですし、スリーフック仕様なので、ちびっ子のフッキングでも十分針掛かりしてくれます。


さあ釣れるかな?さっきよりだいぶん込み潮が強くなり、流れも強くなってきました。ハルカを流れにドリフトさせながら扇状に狙っていくと、目の前で水面がさく裂します!


うおっしゃ来た!と思ったら、えらい引きます!ヒラじゃないな・・・でもアカメでもない。え?なになに??と一気に浜にずり上げると、なんとサメ!いつものメジロザメ系の若魚です。

なんで川の中にまで入ってくるかな(笑)。海から海水が流れ込むぐらい海に近い場所ではありますが、河口の内側でサメを釣ったのは初めてでした。ああ、ハルカの一番のお気に入りカラーであるカタクチレッドベリーがボロボロです。


さあ、気を取り直してもう一度検証し直しです。20分ほどアタリのないままでしたが、流芯をドリフトしていると今度はひったくるようなアタリ!これもヒラじゃないな~しかもさっきのサメの引きに似ているな~と思ってファイト。


上がってきたのはやはりサメ・・・しかもさっきのよりデカい~軽くメーター越え。しかもハルカをハーモニカ食い・・・さらにハルカがぼろっちくなりました。

この日はここまで。息子を連れて来れる日の時合いは、このサメが釣れた時合いになりそうなので、どうしようかなと。もしかするとちゃんとヒラが釣れてくれるかもしれないし、サメが釣れたとしても、それはそれでサメ好きの息子は嬉しがるだろうから、良しとするか(笑)。


【ガイド当日】

 朝4時半に息子をたたき起こし、寝ぼけまなこの中、防寒着に着替えさせ家を出発。ただ、釣りとなると釣り場でしっかり覚醒するのは、我が子ながらあっぱれです(笑)。この根性が大事なのかもしれません(笑)。


さて時合いは既に始まっているので、さっさと浜を歩いてポイントに入ります。すると既に釣友が先行しており、まあまあのヒラを2本釣ってるではありませんか!これに息子は触発され、絶対釣ってやると燃え上がります。


しかし親父は逆に心配になります。もう釣れないんじゃないかな?でもそんなことは絶対息子の前では言えません。居るぞ居るぞ、魚は居るぞ!と息子を煽るのです。


案の定、いっとき粘りますが釣れません。息子も「ハルカから別のルアーに替えろ」だのイライラしだします(この短気なところは釣り人にとって必要な要素のかもしれませんが)。


サラナ125Fにルアーチェンジして仕切り直しです。釣友も息子のイライラを見かねて、ポイントを譲ってくれました。これで釣れんかったら、釣友に申し訳ない。


何とか息子を「絶対釣れるから」となだめながら、キャストさせること5分、「来たっ!」と息子に待望のヒットです!フックのかかり具合がわからなかったので、一気に浜にずり上げさせたのは40センチクラスのヒラセイゴ!

良かった~何とか釣れた。息子が自分でアタリを取ってフッキングし、ランディングまで出来た初めてのヒラセイゴに、息子自身も大満足の様子。


この釣行を境に、毎週「浜に連れて行け」とせがまれることになってしまいました。


タックル
<親父>

Rodサーフェッサー98
ReelツインパワーXD C5000XG
Lineナイロン12ポンド
Leaderフロロ8号+ファイティングリーダーフロロ12号
LureサラナMAX レッドヘッドサラナ147F-SR チャートコノシロハルカ145Fカタクチレッドベリー

<息子>

Rod6フィート台バスロッド
Reel2000番台スピニングリール
Lineナイロン8ポンド+20ポンドリーダー
Lureハルカ145Fカタクチレッドベリーサラナ125Fアユ