サーフに行こう!2021-秋開幕

猪原 亮

高知県在住。ナイロンラインを主体とした独自のスタイルでレコードフィッシュを意識したショアからのキャスティングゲームを展開。

夏が終わり、秋へ。 苦戦した夏。地形がいまいちでしたが、秋になり安定した日和が続くと、河川水量も減って、ポイントを絞りやすい河口形状となってきました。


ここからだ!とばかりに気合を入れて夜のサーフに挑みます。とは言え、いつものように、家事等済ませての出撃となるので、22時過ぎから釣り開始です。


事前調査で一番良さ気かな、と思っていたポイントには既に先行者が二組。川からの流れが効いているであろう、その下手のポイントに仕事場の同僚と一緒に入りました。潮時は上げ潮です。チャンスタイムは1時間半あるかどうかかな。


この時期のメインベイトは20㎝前後のコノシロであるため、サラナMAXもしくはサラナ147F-SR、ハルカ145Fといったラインナップで、魚が下から見上げた時なるべく大きなシルエットとなるような大きめのプラグを選択します。


まずはサラナMAXからスタート。自分はレッドヘッド。同僚もサラナMAXで、色違いのKBカラーでスタートです。


すると、すぐ横で釣っていた同僚が、開始数投でいきなり竿を曲げます。なんだなんだ?!と速攻で砂浜にずり上げたのは、サメでした。いつも釣れるメジロザメ類の若魚です。


なんだ~サメか~!と同僚と一緒に嘆きましたが、こいつが居るってことは、ベイトが居るってことです。ポジティブ思考に切り替えて、釣り再開です。今釣れたってことは、目の前あたりでベイトがプレッシャーを受けて固まっているかもしれません。


同僚がサメの針を外している間に、ショートキャストでサラナMAXを打ち込みます。するとすぐに、引き波に乗せていたMAXを引っ手繰るようなアタリ!向こうアワセでそのままドラグが引きずり出されます。20mほど一気に走ったので、こいつは良い型の魚と確信!いきなりアカメ来たかな?


一度走りが止まれば、サーフェッサー98のバットを入れて一気にリフティングします。サラナMAXの針は太軸が装着できるので、12lbナイロンラインとはいえ、結構強引なファイトができます。


ただファイト中、どうもトルクが軽いし、伝わってくる首振りの感触がアカメっぽくありません。なんじゃこりゃ?もしかしてデカめのサメか?何度かの岸際での突っ込みをいなし、浜にずり上げたのは何とブリ!!しかもメーター近いデカぶりです!

10月にこんなにデカいブリが釣れたのは、初めての経験だったのでびっくり!水温もまだ25,26℃もあるのに、よくこんなに浅い場所まで上がってきたな、という感じです。おそらくベイトに引き寄せられたのだろうと思いますが・・・ベイトの力はすごいですね。


さあ、次を狙います。このチャンスを逃すわけにはいきません。


少し反応が遠のきましたが、また同僚が竿を曲げました!彼はPE3号のベイトタックルなので一気に魚をずり上げます。というか、すぐ横に居たのにファイトが短すぎて、魚を釣り上げたのに気づきませんでした(笑)。


なんと、今シーズン初のアカメちゃんです!サイズは80㎝クラス。やっぱり居るな、と確信。ルアーはサラナMAXのKBカラー。じゃあ、自分は真反対のチャートバックホワイトでやったるで!と同僚の記念撮影を終えて釣り再開。


ほどなく、波打ち際付近でプルプルとかツンツンといった感じで、何やらルアーかラインにベイトがあたる感触が伝わってきました。これはプレッシャー受けてるな?来るぞ来るぞ!と同僚と話していたら、やはり波打ち際でガンッ!という鋭いアタリ!


スイープにフッキングをかまし、ファイト開始。波打ち際で突っ込む感触、そして横を向いた時の抵抗感からアカメと確信!そんなに大きくなさそうなので一気に勝負を掛けます。砂浜にずり上げたのは、これも80㎝クラスのアカメでした。

今季初アカメ!ようやく手に出来たため、小さくても喜びひとしおです。毎年思いますが、このカッコいい魚に出会えるフィールドが近場にあることは、幸せです。撮影も手早く済まし、蘇生してリリースします。


同じサラナMAXで同僚はKBカラー、自分はチャートバックホワイトでほぼ同時間に釣れたため、魚の個体数が多いときは、カラーうんぬんと言うよりはルアーサイズや動き、レンジが重要な要因になってくるのかなと、感じたことでした。


さあ、まだまだ釣れそうな気配です。流れの上手で釣っている人もヒラスズキをぼちぼち当てているようです。河口の対岸で流れと波がぶつかり、サラシが出来て、川の流れで筋のように白い泡が流れています。もしかすると、その流れにヒラが付いているのかもしれないと、サラナMAXをど遠投します。


数投していると、着水直後にバイト!アワせるとすぐに跳ねまわっているので、ヒラの様です。しかも良い型っぽい!ところが、波打ち際のちょい先でジャンプ一番、バレてしまいました。残念!さあ、次々。


同じ狙いでサラナMAXを打ち込み続けますが、反応がありません。さっきは着水ドッカンバイトだったので、ヒラは水面付近を意識しているのでは?と考え、泳層の浅いサラナ147F-SRに替えてみます。カラーはチャートコノシロ。


1投目、着水後なるべく潜らせず、水面付近をサラシの流れに乗せるイメージで、デッドスローでリーリングすると、ゴンッ!!と一発でバイト!即撃フッキングをかますと、すぐにジャンプ!竿に伝わる重みから良いサイズの魚の様です!ジャンプ後一気にバットを入れて寄せてくると、意外と反撃も無く、水上スキー的なファイトですぐに砂浜にずり上がったのは、想像以上にナイスサイズのヒラで、これまたビックリ!

85㎝ぐらいのデカヒラです!まだ本格的に太っていませんが、それでもかなりの重量感。これが12月や1月の産卵前になったらどれだけ太くなるのでしょうか。シーズン初期からグッドなヒラを釣らせてくれたサラナ147F-SRに感謝です!思い通りの狙いで釣れてくれたので、「釣った」満足感でいっぱいです。また、改めてサーフェッサーの怪力バットパワーにも感謝です。タイミングよく魚の動きを止められれば、このサイズのヒラでも瞬殺です。


この後、同じ狙いで50㎝クラスのヒラを追加。他にも乗せることは出来ませんでしたが、数回アタリもあったので、この日は、ルアーサイズは変えず、レンジを変えることで、アカメ&ブリ、ヒラとを釣り分けることが出来た良い事例となりました。

同僚はもう1本同サイズのアカメを釣り上げ、この日はプチ爆的な釣果。こんな日が続けばいいのですが、そう上手くはなかなか行かないのが自然です。この日をきっかけに、今年はどれだけ自分が目標とするアカメのサイズに近づけるか、記録への挑戦を続けていきたいと思います。

Rodサーフェッサー98
ReelツインパワーXD C5000XG
Lineナイロン12ポンド
Leaderフロロ8号+ファイティングリーダーフロロ12号
LureサラナMAX レッドヘッド、チャートバックホワイトサラナ147F-SR チャートコノシロ