さて、ではそんなサラナ147F-SRをサーフでどう使うかですが、高知で自分が良く行くサーフは、岸際から急深な地形をしていますので、普通に沖にキャストすると水深のあるエリアのごくごく表層を引いているだけになります。ですので、大抵の場合、サラナMAXで少しレンジを入れて狙っていくのが、ベースのスタイルです。
しかし、たいてい魚がヒットしてくるのは、岸際から10〜15m以内です。このエリアは急深と言えど、沖に比べると浅く、人の胸から身丈ほどです。プレデター達は、そこにある水面とブレイクという壁にベイトを追い詰めて捕食を行うことが多いので、そこでのレンジの使い分けとして、大きめボディのシャローレンジ攻略ツールとして、活用しています。
サラナMAXではレンジが入りすぎ、と感じる場合や、シャロー系のハルカではボリューム感が足りないな、という時に重宝します。それに波打ち際というのは、波が一気にせり上がるエリアです。その中で、しっかり水噛みするボディにレンジをキープするための極小リップが付いていることで、シャローを泳ぎながらも波に強く、ファーストリトリーブでも飛び出しにくいため、波打ち際で多発するバイトチャンスを高確率で捉えることが出来ます。
また、時には河口の流れだしのマウンドが広域に形成されることがあります。そのマウンドは潮位によっては広大なシャローとなります。スズキ類は、膝下ほどの水深があれば捕食のために差してきますので、そんなところでは流れに入るとどうしてもしっかり潜るサラナMAXは、底にリップを擦ってしまい釣りになりません。膝下から腰あたりの水深が広がる流れだしのシャローやその先のブレイク絡みに大きめのベイトが入っている場合には、サラナ147F-SRの独壇場です。
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