平井 孝典

スミスフィールドスタッフ



《 ガンシップの魅力 》

みなさんこんにちは!フィールドスタッフの平井です。今回はガンシップとその使い方についての話。

メバルルアーとして言わずと知れたスミスのガンシップシリーズ。どこでも手に入る程ド定番ルアーです。もともとメバルと言えばワームで釣るというのが一般的で、専用のプラグが増え始めたのはここ数年のこと。ガンシップはその先駆けで、メバルプラッキングの人気の火付け役となりました。今でこそ専用のルアーが多く出ていますが、サイズ感やシルエットなど同じコンセプトのルアーが多いのも、ガンシップの存在が大きく関係しているのではないでしょうか。




ガンシップシリーズはシンキングとフローティング、36mm45mmと種類も豊富で様々な場所や状況に対応できるラインナップです。ただ巻きやストップ&ゴー、ブルブルストップなど多彩な誘い方が可能な事と、安定した飛距離でサーチとしての役割もこなす優秀さが持ち味。エキスパートの方はもちろん、ビギナーの方でも扱い易い性能で、メバルアングラーなら一度は触った事があるのではないかと思います。そのガンシップシリーズの中で、私が最も多用する36SSと一番釣っている使い方を少し解説。


私のホームである鳥取県は日本海に面しており、メバルシーズンの冬は荒れる日が多い地域です。そんな土地柄、基本的に足場が制限されるポイントで、水馴染みの良いスローシンキングの出番が自然と多くなります。使い方としては基本的にトゥイッチ&ステイです。ストップではなくステイです。




それではその一連の動作。
キャスト→糸フケ回収→トゥイッチ(2~3回)→ステイ(3~5秒)→トゥイッチした分の糸フケ回収(リール1回転)→トゥイッチの繰り返し。

トゥイッチはリアクションで口を使わせる目的も含むので、なるべく小刻みに。移動距離を抑える為、軽めの入力で行います。大事なのはこの後で、トゥイッチ直後のステイです。大体の場合、アクションを止めて2秒以内にバイトが出ます。張らず緩めずのテンションでアタリが出たらすぐに合わせられる準備をしておきます。メバルは目が良いとされているので、ルアーを意識をさせる為に3秒~5秒しっかり見せます。ここで注意したいのが波の動きです。寄せる波はリーリングやさびいて微調整し、引き波の時はロッドを送って対応します。送らずにいるとルアーだけがその位置に残り、不自然な動きをしてしまいます。水とルアーの位置を出来るだけ変えないようにすることで、止まったルアーに対して違和感なくバイトさせる事ができます。これは流れのある場所でも有効で、水道などでドリフト的に使う時も同じです。自然に水に乗せるイメージで留めます。あくまで自然に見せる事で取れなかったバイトも取れるようになるかも知れません。意識的にストップとステイを使い分ける事で、さらに引き出しが増えるのではないかと思います。





今回は私のメバルゲームの軸であり、大好きなガンシップと、その使い方や考え方を紹介させていただきました。もちろん地域によっても様々な釣り方があり、これじゃないとダメなんて事はなく1つの選択肢として参考にして頂ければと思います。やった事がない方や、興味がある方は是非、魅力たっぷりなガンシップの性能を思う存分に引き出してやって下さい!

それではまた!


【使用タックル】

ロッド:ダークシャドウTZ DSTZ-77
リール:ステラC2000S
ライン:PE0.3号
リーダー:5lbフロロ



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