平井 孝典

スミスフィールドスタッフ



《 極寒のクロソイゲーム 》

みなさんこんにちは!フィールドスタッフの平井です。なかなか天気が回復せず、メバルに行くのが難しい日が続いているので、前回に引き続きクロソイゲームです。寒波で寒くなればなるほど良いとされるこの釣りは、足が雪に埋もれたり、気づけば自分に雪が積もってるなんて事もしばしば。まずは寒さに耐える事から始まります(笑)そう聞けばもはや修行の様な感じがしますが、そうまでしてもやりたくなる魅力がこの釣りにはあるんですよね。


さて、前回はクランクでのレポートでしたが、今回はロックの定番であるテキサスを使った釣りとプラスαの話を。私の通うポイントの多くは水深2〜4mのところがほとんどで、水道周りという事もあり、水が動く時はかなり流れが効きます。ベイトも豊富で、根魚が好きなカニやエビなどの甲殻類をはじめ、この時期ですとヒイラギやハゼなどの小魚を捕食しています。その時の状況に合わせて、シンカーの重さやワームをチョイスしながらゲームを組み立てていきます。

ここ最近の傾向では、魚系のベイトを吐く事が多く、サーチの意味も込めて狂輪波から入ります。その時の状況を掴むのに適している上に、3.4inchのサイズ感はターゲットに口を使わせ易いですしね。使うシンカーは、TGバレットシンカーの1/4ozを軸に、状況に合わせて重くしたり軽くしたりします。

その狂輪波でキャッチした腹パン個体。着底から3回目のフォールに少し違和感を感じ、おもいっきりフッキング。一瞬根掛かりかと思いましたが、魚と分かり次第ゴリ巻き。途中、かなり急で質の荒いブレイクがあり、そこでいつも悔しい思いをするので一気にリフト。何とかキャッチする事ができました!長さは36cmとそんなにでしたが、この見事なコンディションに文句なしの一本でした。






こちらはバンドゥクローてキャッチした2本。ワームをコレに変えた途端に食った事が何度かありました。これもクロソイの奥の深さを感じる部分で、同じところを通しているのでワームをしっかり見ているはずなのに食わない。でもワームチェンジで簡単に口を使う。もちろん流れが変わったり魚が動いたりと、他の要因もあるかと思います。クロソイに限らず、魚が見ているベイトに合わせてワーム選びをするのは、非常に重要なポイント。予想が当たりコンッと出たバイトに対し、バシッと合わせた時の気持ち良さはロックならでは。寒さすら忘れさせてくれる最高の瞬間です。





そしてこちらはイモグラブ60でキャッチした魚。これがまた不思議なもので、バイト数が格段に上がります。基本、水深が深い場所ではシンカーを使いテキサスで攻めます。それでも十分に反応を得る事ができるのですが、抵抗がない分、沈むのがかなり早くミスバイトが多い様に感じました。やはりイモグラブが最も力を発揮するのはノーシンカーの時。水深や流れの速さ、風などの影響をもろに受け易い為、使用できる条件は限られますが、ハマればビックリするほどバイトが出ます。以前、イモグラブ30のノーシンカーでカサゴを狙うという機会があり、その威力の凄まじさを身をもって経験しました。その時と同じ感触を今回のクロソイでも感じています。




ロックをする上で1番の大敵と言える根掛かりのリスク。それに臆する事なく攻める事ができるのは大きなアドバンテージです。ロストが減るという事は、地球にもお財布にも優しいという事。これもかなり重要ですね!それに加えてゆらゆらとゆっくり落ちるフォールのアクションは、1回のキャストで小刻みに何度も誘う事を可能にします。その分、必然的にバイトチャンスが増えて釣果に直結します。自重がある上、この形状なのでベイトタックルでも十分な飛距離を稼げます。メリットが多いイモグラブのノーシンカーゲーム。是非一度試して頂きたいオススメのメソッドです!


そんな魅力たっぷりのクロソイゲーム。こたつに埋もれるのも幸せですが、雪に埋もれながら釣りに没頭できるのもまた幸せ!とは言え危険な面も多々あるので、気をつけながら楽しみたいですね!ではまた!


【スピニングタックル】

ロッド:KOZエクスペディション S68SL/2
リール:ステラ4000XG
ライン:PE1号
リーダー:16lbフロロ

【ベイトタックル】

ロッド:ロックフィッシュ用プロトロッド
リール:エクスセンスDCSS HG
ライン:PE1.2号
リーダー:20lbフロロ

テキサスリグ:GYオフセットフック・TGバレットシンカー
ワーム:狂輪波バンドゥクローイモグラブ60



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