流速変化と攻略パターンの変化

古谷 英一

鹿児島県在住。錦江湾を中心とした鹿児島県内のフィールドでショアからのソルトウォーターゲームを追求している

秋も深まり・・・というほど、秋という感覚がない鹿児島。一気に冬へと変わっていく気がしますが、秋らしいシーバス狙って日夜キャストを繰り返しております。が、休みも思うように取れず、思うような時間帯にも釣行もできず。
周りではコノシロパターンだ!と騒がれてはいますが、私はその恩恵を受けられているのか?はっきり言ってわかりません。コノシロパターンで釣れるシーバスには出会えていないのが本当の所です。


私が通っているフィールドでは、デイゲームによるビッグプラグを使った完全コノシロパターンでの釣りと、ナイトゲームでのバイブレーションパターンでの釣りと、大きく分けると二通りに分けられます。
実際、デイゲームでは大型がちらほら出てますし、コノシロも目視で確認できます。
ただ、夜間はコノシロがどの程度残っているのか?河口から少し上の方なので、コノシロも入ってきたり入らなかったり日ムラがかなりあるのです。そして、パターンとしてはバイブレーションの釣り・・・これが確実に釣果に繋がります。

実際、コノシロの他にもボラがかなり多く、手頃な10cm未満も多いのです。しかも、流れに着いているボラは非常に多く、シャローへ入っている小型のボラも多いのです。対照的なベイト、どちらを必死に追い回しているシーバスが多いのか?常々、悩んでいます。
ポイントはカーブあけのストレート、流速はなかなかのエリアです。今シーズンは雨が少なかったので、流れはかなり弱いのですが、それでもアップクロスでアプローチしたルアーは、下流側岸沿いを帰ってきます。
しっかりとした流れがある分、しっかりとしたブレイクラインもできるし、明確なシャローも形成されています。しかも、流芯はしっかりとした水深があり、きっちりと探る釣りとなれば、やはりバイブレーションが確実に有利です。

しかし、そんなポイントでも、ある事をきっかけにガラリとパターンが変わるんです。それが、流速の変化です。
基本、下げ潮の流速はなかなか早いのですが、干潮時刻を過ぎると急にまったりとした流れになります。普通なら、この時間帯で帰路につくアングラーが多いのですが、ここからが勝負とも言えます。
コノシロが入っていれば尚更ですが、ベイトが溜まっている場所を把握すれば、確実にハマるパターンでもあります。


流速の変化は、海の潮が止まった時点で、河川内の水も海へ引き出されにくくなります。雨などで増水していれば別ですが、基本的には緩やかな流れに変わります。
そして、この緩やかな流れは、満ち込みの潮が海から入ってくるまで続きます。私は、干潮のロスタイムと言っていますが(笑)、満ち込みが入ってくるまでの1、2時間をきっちりと探る時間帯にしています。
流れが早い時間帯は、はっきり言ってミノーはあっという間に流され、ポイントを通している時間があまりにも短すぎます。そんな時には、バイブレーションの方が確実に釣りをしやすく、誘いやすいです。


でも、この緩流タイムになると、流れの影響をルアーが受けにくくなるので、断然スローな釣りがやりやすくなります。例えば、ドリフトの釣りやブレイクや瀬をピンで狙う釣りなど、確実に釣りやすくなります。
さらに、バイブレーションでしか攻略出来なかった少し深いレンジも、サラナの様にしっかりと潜ってくれるミノーで確実に探る事が可能になります。確実なアピールが釣果に結びつきますね。

そんなこんなで、常に人が入れ替わり立ち代わりのポイントで、皆さんが帰ってからシーバスを連発!ハイプレッシャーの時間帯を避ける事で、釣果が伸びるとも言えますが、ポイントに対して強い固定観念を持ちすぎない事も大切ですね。
しかし数は出ても、サイズが出ない・・・やはり、何か足りない事があることは確かですね(汗)。
シーバスゲームは30年以上やってますが、まだまだわからない事だらけです。たぶん一生、私の頭を悩ましながら楽しませてくれる事でしょう(笑)。

Lureベイブル70Sサラナ125Fサラナ110MDサラナ147F-SRなど