爆風の悪コンディションでのトップチヌゲーム

古谷 英一

鹿児島県在住。錦江湾を中心とした鹿児島県内のフィールドでショアからのソルトウォーターゲームを追求している

梅雨明けした九州南部ですが、連日の雨。雨と言っても、ゲリラ的な雷雨の毎日(汗)。これが、局地的に起こるから、なかなか釣りを組み立てにくくなってます。
これは全国的にも同様の様ですが、気圧が安定しない毎日のため、一日の中でも目まぐるしくコンディションが変わっていきます。雨、雷、風、波・・・・その場その場で、最適な戦略を組み立てて行かなければならない日々です。

そんな中、トップチニングへ。朝のうちは穏やかな快晴。夕方には、連日同様に天候は崩れてくる予感ですが、夕方の干潮をメインに考え、昼からの釣行です。
しかし、到着から吹き出す風。30分後にはかなりの風に・・・・。トップチニングの最悪の敵、「爆風」に悩まされる事に。
河川内をメインに探るのですが、強い風により常に風波で水面は落ち着く事を知らず。逆に、川幅が広くなればなるほど、白波が立ちだす状況。
トップチニングの場合、水面の波は出来る限りない方が、魚からの反応はいいです。
これは、波によってルアーのアクションが掻き消されて、チヌへのアピールが半減します。引き波などのアピールが減ると、水面への興味も減少しますし、見付けにくくなります。
もちろん、水面でルアーが上下しない方ーがチヌも確実にルアーを捕らえてくれますので。アピールが減って反応が少ないのに、ヒット率まで極端に減ってしまいます。
本来、夏場は風が強く吹く事が少ないので、トップゲームには向いているのですが・・・・ここ最近は(汗)。


それでも、ちょっとした合間に風が落ち着く事が。ほんの数分であったり、気候の変動で一定時間に風が止んだり。そんな合間には集中して狙う事が大切ですね。
そして、この日も同様でした。
風が一瞬ですが弱まる時間、天候が崩れていく時間、夕マズメなど、短時間でも風が止む時間が。そのタイミングだけは、水面にバンバン出てくれるチヌ達。
風が吹き荒れる時は我慢の釣り。釣りにくい中でも、飛び出してくれるチヌもいますので、それをじっくり待ちます。
そして、風が収まればアクティブに攻めていきます。何処でも反応が得られますが、風が強いと釣りにくい場所を重点的に探るようにします。

そんな釣行ですが、しっかりとチヌは出てきてくれます。
使用するルアーは、私の相棒であるチヌペンTラバとチヌペンFWです。
アクションとポーズを組み合わせるスタイルですが、この日も風のタイミングさえ合えば、連発する事もありました。単に動かし続ければ釣りになるのでは?と言われそうですが、私はあくまでもポーズで食わせる事を重視するので!
きっちりとしたポーズができず、風でルアーが引かれたり、向きが変わったりする事で、チヌの反応はガタ落ちになるのです。そのポーズさえきっちりとできれば、チヌも元気にチヌペンを咥えて行きます。
ルアーやラインに受ける風の抵抗は、私のスタイルでは本当に厄介です。スラッグなどで対応すれば、フッキング出来ないという(汗)。よって、風の合間などで確実に掛ける事に集中ですね。

サイズ的には40cm前後がアベレージでしたが、何故か本チヌ(クロダイ)が多い日でした。
普段であればキビレが主体となるのてすが、この日は少ないうえに小振りという。激しく水面を割ってもミスバイトが多いコンディション。これも風の影響ですね。
真夏の日差しが痛い日々ですが、それを忘れさせてくれる興奮のゲームが、今シーズンも最盛期に入ってきました。
ただ、気候の安定しない今日この頃、その目まぐるしく変化する環境にも対応しつつ、チニングも楽しまなければなりませんね。
今回の様に風が強い中での釣りは、トップチヌには不利なコンディションです。風裏を探して釣るのも一つの手ですが、その強風の中でも打開策を見付け出す釣りも楽しいですね。

Rodダンシングブリーム翔 DB-SH72
LinePEライン0.4号
Leaderフロロカーボン8lb
LureチヌペンTラバチヌペンFW