梅雨の増水シーバス

古谷 英一

鹿児島県在住。錦江湾を中心とした鹿児島県内のフィールドでショアからのソルトウォーターゲームを追求している

梅雨入りして、後半は雨の降らない鹿児島。
それとは逆に、大きな被害をもたらした静岡の災害。
昨年は熊本もひどいものでしたが、今回も大きすぎますね。被害に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。
そして、これ以上の災害が起きない事を、切に願います。


梅雨時期は、増水とシーバスは密接な関係があると思います。この季節は、潮の動きが緩慢である事が多く、潮汐での水の動きがかなり小さくなります。
これは地域的なものがあるかもしれませんが、私の住む鹿児島では、干満の潮位差が1mほどしかない大潮も珍しくありません。普段であれば、2m以上、3m近い事も珍しくないのに。
そんな環境では流れが出来ないし、流れが緩いとシーバスの活性があがりません。でも、雨による増水が起これば、必然的に流れが発生します。これが大きなカギになります。


基本的には、流れの強く出来るポイントをこの季節は選びます。中でも、流れの変化が大きくなる場所は、なおさらシーバスが居着きやすくなります。
そんなスポットをランガンする日々。
ただ、これと言った目立ったベイトが居ないのが不安要素。例年なら、ボラ子やアユが集まるポイントも目に付かない日々。そのうち集まってくるのでしょうが、大事な要因ですね。
流れに集まるベイトが加われば、シーバスも安定しそうですが。


雨の度に通う日々。
狙うエリアは、普段よりも上流気味。
稚アユに着いて上がってきたシーバスが居れば、淡水エリアでも釣れるんでしょうが、今シーズンはアユの群れが見当たらず。度々流されているのか?本当に少ないのか?もう少し様子見が必要ですが、ボラ子は少しずつ淡水エリアに上ってきている状況です。
そんな中、増水すれば少しずつ答えが帰ってきます。
流れの強い中、確実にアピールしつつ反応を得るために、大型プラグをキャスト。小型プラグなら、まだまだ反応を得られているのかもしれませんが。


水門周りや瀬、流れの変化が起こる場所など、毎回ランガンで探って行きます。一つのスポットで粘る事をせず、一通り各ポイントを探る事を重点において。
そんな中で、トップ、サブサーフェイス、シャローレンジは確実にルアーローテーションで探って行きます。使うルアーは、スーパースプーク、サラナ147F-SR、Sトラウトフローティングです。今シーズンは、このルアーのローテーションで梅雨を攻略していきます。


まずは、高活性のシーバスが居れば水面をクイックに手早く探ります。スーパースプークの出番で、これで水面爆発が数度。これにしか反応しない事もあったし、ミノーからの再投入で炸裂という事も。ヒットするか?しないか?ここが難しいのがトップゲームですね。

また、少し活性が低ければサラナ147F-SRで少しレンジを入れてあげるとガンっ!と来ますね。タダ巻きよりも、少しリアクションを狙ってダートさせるとバイトというのが多かったですね。ただ、サイズは小振りですが。

そして6月にリリースされたSトラウト6.5inフローティングは現在、色々と模索中ですが、サブサーフェイス攻略の為に投げまくりです。
私が狙う流れの強い場所では、少しクセが強めです。しかし、流れに負けない程度のアクション入力と、その後のテンションロスで、左右へウネリながらのスライドがしっかりとアピールしてくれます。あとはピッチなどを色々と試していますが、バイトは誘発できています。
キビレが邪魔をする場面が非常に多いのですが、淡水エリアで70オーバーが水面炸裂!流れの強い瀬の中だったので、かなり痺れるバイトでした。
これから、色んな場所で試すのが楽しみですね!

そんな梅雨シーバス。
サイズは、決して大きくはありません。
でも、1匹1匹との出会いは、なかなかインパクトのある場面が多いですね。梅雨のシーズンだから、という訳ではありませんが、梅雨だからこそ!という場面はあります。
大きな災害になっては困る雨ですが、降り方に注意しつつ、シーバスを追い掛けるのもお勧めです。
その際には、大型プラグを投入もぜひ!例えベイトが小さくても、濁りの中で目立つモノに対しては好反応を示してくれる事は間違いありませんので!

Lureサラナ147F-SRSトラウト6.5inフローティングスーパースプークなど