辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。
アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。
釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com



《 3月のギガアジング 》


こんにちは!フィールドスタッフの辻です。3月のアジング状況をご報告します。


3月初旬、低気圧による春の嵐で海は激荒れ。荒れた後のヒラスズキや磯マルも頭をよぎりますが、敢えてアジングでのエントリーです。

アジングやエギングでも潮目を狙うのはセオリーですが、荒れることで出来た湾内の濁りと外海の潮の境界線が出来るポイントを見つけました。コレはもらっただろうと、このポイントに腰を据えることにします。


早速一投目。ジグヘッドを表層から落としていきます。条件が良いのであれば一投目から当たってくるはずです。すると、表層から4mくらいでしょうか。コツンとバイト。間髪入れずに合わせるとまぁまぁの重量感で、足元に姿を現してくれたのは良型のアジ!残念ながらフックオフでしたが今日はイケルと確信を得ます。

次のキャストでもバイトが得られてフックアップに行きますが、ノリが悪い。ジグヘッドウエイトやフックサイズなのか?と一瞬思いましたが、ウネリを考えるとなんとなくラインテンションの気がしました。そこで、潮の押し引きに合わせてロッドを丁寧に追従させてあげると一段と乗りが良くなることに気がつきました。

そこからは連発となり、タモ網を使おうかというサイズも出てアベレージもだいぶ良い感じです。色々とキャストコースを変えながら一番濃いヒットゾーンはどこなのか?と探ってみますが、やはり潮目付近でバイトが多く、しかも自分の足元にたまっていることに気がつきました。5割くらいの力でキャストして足元のヒットレンジに入るとスコンっとバイトが得られます。まだまだ釣れそうでしたが、自分の食べる分と知り合いからのオーダー分を考慮して、納竿としました。最大は40cmでした。


今回爆釣した要因は濁り+稚魚ベイトです。残念ながら胃の中にベイトが丸々残っていませんでしたが、消化物から明らかに魚を食べていることがわかりました。それに相まってウネリと濁りが入って、稚魚が固まるゾーンがピンポイントになったことと、濁りで警戒心が解けたことで捕食スイッチが入ったのだと考えられました。


そして3月中頃のアジング。この日はライトゲームが成立するのか?と疑うほどの北西風が吹き付ける中、何箇所か見て回るもほとんどアングラーは居ません。もともと人気ポイントには入る予定がなかったので良いのですが、とにかく風裏で出来るところと回遊が見込めるところを考えてエントリーしました。


入ったポイントは一応風裏ではあるのですが、着いてみるとそれでも巻き込んだ風の影響があります。peライン を使用する私としては風は大敵です。エステルという選択肢もありますが、40オーバーの回遊がある海域ではやはり強度的にpeラインは外せません。そこでスラッグを出さないためにもキャストはライナー。直後にロッドを下げてラインを水中に沈めてしまいます。すると下げたロッドティップがカツンと。合わせると強烈なランが始まりました。3回ほどのツッコミに耐えて上がってきたのは、40はいっただろうというサイズです。

回遊を狙うアジングは、とにかく地合いが短かったりよく当たるなどの特徴があります。しかし今回はそこまで当たることもなくて魚が少ないイメージです。ただそんな中でも得られるアタリを掛けると、とにかくどれもファーストランが強い。どうやら大きいサイズの群らしく、最低でも35はある感じです。

そんな中、細かく丁寧に探っていると、違和感程度の小さなアタリがありました。これを掛けるとなんとも言えない重量感。しばらくは暴れませんがデカイと確信。ゆっくりとやり取りしていると遂に走り出しました。デカアジ特有の一直線に潜るダッシュで20mは走られました。無理をせず、かつプレッシャーを与えて寄せてくると50いった!?サイズが登場しました。ドキドキしながら計測をすると、47cm止まりでした。それでもやっぱりショアからこのサイズが出るのが今年の恐ろしいところです。





【使用タックル】

rod: Smith:アジプロトロッド
reel: Daiwa:13セルテート2004ch
line: Rapala:Rapinova-x multi-game 03
ジグヘッド: Jazz:尺ヘッド typeR
ワーム: smith Smith:スクリューテールグラブ2.5



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