【敦賀湾】
馴染みのボート屋さんに6時に到着し、曇天の海にボートを進めた。ボートは手漕ぎボートのレンタル。冬に入鹿池でもお世話になる普通のボートで沖に出ていくのである。初めて沖に出たときはこんなボートで沖にでるのか?と思ったものだがもう慣れてしまった。
「あ!やっぱり冷たいね。」
「水温が下がっちゃったから大きなキスがいなくなっちゃった。」
そう語っていたボート屋のお母さんの言葉を思い出した。ライトタックルのキス釣りもこの釣行の楽しみなので、少し気になるところだが何とかなるだろう。
誰もいない早朝の砂浜を2人の釣り人が沖に出ていく。砂底がしばらく続いた後で、いよいよ黒々とした岩礁帯が姿を見せる。現地の方の話によると昨年冬にタンカーが座礁し、オイル漏れで大変な被蓋を受けたようだ。しかしその惨事は、今日の水色を見る限り微塵も感じられない。5m程度の海底は手に取るように把握できるほどの透明感。さほど大きな影響はなさそうだ。
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