猪原 亮

高知県在住。チーム・CATホッグチェイサーズ(海猫)、ショア馬鹿いけいけ2号団所属。

海でスズキ、イカ、青物、フカセ釣りを展開中。



《 春の河川内スズキ・トップゲーム2020 》


5月下旬、ようやく久々の始動です。この時期と言えば、毎年恒例の河川内稚アユパターンによるスズキゲームが楽しくなる時期です。

特に、病気や何らかの原因で弱った稚アユを捕食するために、シャローに差してきているスズキをトップで狙うのが最高です。自分が通う河川は高知県下の大型河川で、特に水質の良い河川なので、澄み切った水の中を泳ぐ魚を見ながらのバイトシーンとそのファイトは格別なものです。


狙いの時間帯は、潮汐の影響を受ける下流域では潮位を見てポイントにはいらないと、そもそも魚が入っていないということがありますが、それより上流の潮位の影響を受けないエリアであれば、デイゲームも十分成り立ちます。

曇の日だったら、丸一日の日中を楽しめるでしょう。自分は例外なく朝か夕方しか釣りができませんが、食いが良いのは夕方です。夕方は朝に比べて水温も高いため魚の活性が良く、フィーディングタイムも長い気がします。

ただ夕方の場合、朝から日中にかけてサツキマス狙いのアングラーがフィールドに入れ代わり立ち代わり入ると、さすがにスズキを狙っていなくても釣れてしまうことも多々ありますので、場が荒れているというリスクはあります。そんな時は、サツキ狙いの人が絶対に打たないようなポイントを狙っていくのです。

朝は、晴れて陽が照ってしまうような時はスッと活性が落ちてしまい、時合いが短いな、と感じることもありますが、フレッシュな群れがポイントに入ってきてくれていたら、短時間で大釣りすることもできます。


この釣りでトップゲームが成立するのは、なるべく流れが無く、波立ちも少ない静かな水面とシャローの組み合わせです。ただ、だからと言って、ペタペタの何の変化もない瀬のヒラキや浅い淵で釣れるかというと、そういうわけではありません。

流れの脇や流れと流れの間に形成される、波が無いシャローです。スズキはそのシャローに流れ着く弱った魚、もしくは強い流れに弱い小魚を楽に食うためにそこに居るのだ、と考えています。

このような場所は、面積としてはすごく狭い場所です。ですので、トップウォータープラグの動かし方としては、スローなダイブ&ポーズです。なるべく長くそのエリアにルアーをとどめてアピールさせます。

流れに引かれて、流れの速い流芯にルアーが入ると魚は追ってきません。だって、流れてくる弱ったエサを楽して食うためにそこに居るわけですからね。わざわざ体力を使う流芯までは追い掛けてはこないのだと思います。


大抵の場合、やる気のある魚が居たら一投目で反応があります。また針に当たらなければ、何回もアタックしてくれます。一匹の同じ魚が・・ではないですよ?そこに居る数匹の魚たちが何回もアタックしてくれるのではないかなと感じています(そこに何匹魚が居るなんて見えませんからね)。

そしてそこで魚を釣ってしまったことで場が荒れるかというと、例えばそこに魚が2匹しか居なければ、1匹釣って終わってしまうかもしれませんが、数匹から十数匹単位で魚が居れば、逆に魚のスイッチが入って入れ食い状態になることもあります。

5月最後の週末に行った朝の釣行では、3か所のポイントを回り、4本のスズキとニゴイを一匹ゲットできました。

サイズは50p台ばかりでしたが、すべての魚が瀬の落ち込みにできるシャローでもんどり打ってCB70PENにバイトしてきました。この釣りではサイズにはそもそもこだわりが無いので、どれだけ派手にトップで出てくれるかが楽しみです。











ニゴイは基本的にどの釣りでも外道なのであまり喜ばれませんが、僕は結構好きな方の魚です。トップではスズキのような派手なバイトはしませんが、ずっと引き波を立てて追いかけてきて抑え込むようにバイトする光景は、それはそれでなかなか面白いものです。

ただ正直、結構好きだとは言っても、釣り上げたら「ニゴイかぁ・・・」と思ってしまうのも確かです(笑)。



次の日は夕方の小雨の降る中、なかなか良いポイントに巡り遭えませんでしたが、最後に見つけたポイントで3連発でした。このポイントは二股の流れが合流する真ん中に形成される三角州的なシャローで、せいぜい5m四方しかないポイントでしたが、その狭い中で一匹が釣れて活性が上がったのか、連発しました。しかも最後のは60pアップで十分満足できました





この時期に愛用する、というか、これしか使わないCB70PEN(笑)。ミノーでは全く反応無い中、これだけしか反応しないことがザラにあります。最高です。エサです、これは。

シルエットとそのサイズ感は、この時期のメインベイトとなる稚アユど真ん中ですし、飛距離も抜群です!PE06号+8ft前後のトラウトロッドで振りぬけば、35m以上先のピンポイントに打ち込めるキャスタビリティも兼ね備えていますから、小場所から大場所まで、絶対はずせないアイテムです。

是非皆さんも近所に良い川があるならば、この時期CB70PENを使って、エキサイティングな清流のトップ・シーバスゲームを試してみてください!朝夕の短時間で結果が出ますので、時間の無い方にもピッタリですよ!


● 使用タックル

ロッド トラウトロッド8ft
リール 2500番
ライン PE06+フロロリーダー3号
ルアー CB-70PEN



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