古谷 英一

スミスフィールドスタッフ



《 トップチニングにおけるベイトタックル導入メリット 》

南国『鹿児島』ですが、南国と言われるほど冬は暖かくはありません。ですが、今年は秋らしい気候に早くから変わりました。昼夜の温度差の激しい毎日ですが、日中はやはり暑い日が多いですね。
水温の低下と共に、魚達も夏から冬へ。入れ替わる魚も居れば、シーズナブルな行動に移る魚も。季節の変わり目が、最も色々な魚と遊べ楽しい時でもありますね。
しかし、私に相手してくれる魚はなかなかおらず(汗)、思うような釣りが出来ないのが現状。そして辿り着くのが、トップチヌです。

トップチヌは、夏の釣りだと多くの方が思っている様ですが、実際にはまだまだ行けます!私の住む鹿児島では、11月いっぱいは楽しめますが、トップを使う人は全くいなくなります。でも、12月でも水面を割って出てくれます。
確かに、シーバスなど他の魚が楽しくなる時期なので、ターゲットとする人は減るのでしょうが。


そんな秋のチニング。今回は、ホーム河川の流心狙いに行ってきました。流心のある深みと、その両サイドのブレイクからのシャローを攻めるスタイルです。

そして、今回も私のチニング愛機『ダンシングブリーム翔』はお休みさせて、今年発売されたベイトロッド『ベイライナーAKBM BL-C812ML』を使います!ルアーは、いつもと変わらずチヌペンTラバとチヌペンFWはもちろんですが、ザラパピーも加えて攻めて行きます。
この子たちと、秋のチニングを楽しみます。



さて、今期リリースされたベイライナーAKBMのベイトタックルですが、私のトップチヌゲームにかなりハマっています。 リーリング主体のトップアクションというより、ロッドアクション主体のスタイルという面と、きっちりとしたポーズを重視する点では、ベイトタックルはより細かな誘いが可能になりました。余分なラインスラッグのみ巻きとれれば充分なので、細かな巻き調整がしやすいベイトはいいですね。
さらに、今回の様な流心を絡めた釣りを行う場合、流心近くを綿密に狙うために、クラッチオフによる流し込みが可能になります。スピニングでは細かなライン放出が難しく、無駄なルアーの動きが生まれやすかったんですが、親指一本で放出開始から、放出スピードの調整、そして止めまでが簡単に出来る事は、大きなっメリットになりました。
このクラッチオフで、流れに乗せてどんどん下流を攻める事も可能です。普段、キャストしても届かないエリアの攻略にも最適ですね。
スピニングではスプール一周分が必ず出てしまうのですが、ベイトは数cm単位でもラインを出せます。おまけに、クラッチオフ状態でもスプールを指で押さえるだけで、アクションからフッキングまでこなせます。
ここがベイトタックルの利点ですね!


今回、流心に対してクロス〜ダウンクロスでアプローチします。比較的、流れは強めのポイントなので、アクション後のポーズをしっかりとる為にも、ラインスラッグをしっかり作るか、ラインフリーの状態を作るかで、食わせの間を作っていきます。
ポーズの際に、流れで引っ張られてチヌペンの姿勢が水平にならない様に。また、無駄に引き波を作らない様に注意しての釣り。これが、私のスタイルでは大切なんで!
そして、連発!!
水面を激しく割るチヌ達。

テンションを抜く事で、ワンテンポ遅れさせてのフッキングも、確実なフックアップを可能に。さらには、反応があればネチネチと誘い続ける事も可能ですね。無駄な動きを減らして、ゲームに集中できるのも利点ですね。
スピニングリールでは細かな調整が難しい所ですが、ベイトタックル導入で大幅に効率化しました。
もちろん、ティップのソフトさがトップでの食い込みの良さをサポートしてくれ、ベリーからバットへかけてのパワーはしっかりしています。50オーバーでもしっかりと寄せてこれ、激しい首振りや急激な突っ込みにも柔軟に対応してくれます。




『ベイライナーAKBM BL-C812ML』でのトップチヌゲーム、チヌ専用設計ではありませんが、かなりおすすめのロッドとなっています。ベイトタックルに興味がある方、さらにトップチヌを極めたい方には、ぜひオススメのロッドですね。


【タックル】

ロッド・・・ベイライナーAKBM BL-C812ML
リール・・・ベイトリール
ライン・・・PE1号
リーダー・・・フロロカーボン12lb
ルアー・・・チヌペンTラバチヌペンFWザラパピー



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