【11月中旬 北西の風】
渥美半島の秋も寒暖を繰り返しながら徐々に深まっていった。11月の中旬に今年一番の強烈な北西風が吹き荒れ、いままで遅れ気味の渥美半島の先端地区にもようやく大型の青物が少しずつ姿を見せ始めた。狙いの超大型は三重県鳥羽方面や伊勢湾の湾奥を回っているようだが、この風とともに伊良湖岬でも姿を見せてくれるのではないかと期待は高まっていった。
渥美半島は南向きのサーフなので北西風は風裏になる。風で押えられたサーフにベイトが接岸し、大型のフィッシュイーターをシャローに引き寄せてくれる。北西風の後でしばしば大爆釣が起きるため釣り人は天気予報から海況を予想し、仲間と情報交換をしながら明朝に備えることになる。
今回の北西風が吹き荒れた直後の週末は潮変わりの若潮。朝は潮位が低くすぐに干潮を迎えるために薄暗い時間帯の短時間の勝負になる。北西の風が吹いたことで遠征組が夜明け前から釣場に入り込み合うことが解っていたので、夕方の満潮前後をメインに朝まずめは情報収集のつもりでゆっくりと釣場に向かった。
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