古谷 英一

スミスフィールドスタッフ



《 トップチニング、今年もシーズン開幕! 》


例年、ゴールデンウィーク辺りからトップでチヌを狙う。水温の上昇がこの位からで、河川汽水域の水温も安定すると共に、上昇傾向になってくるから。
しかし、今シーズンはその水温の上昇が遅れ気味?魚の動きも鈍い状況。実際、ウェーディングしていると水の冷たさが身にしみる。
その水温も、5月後半にはだいぶ温み、例年よりも冷たい気はするが、ボチボチとチヌの活性も良くなってきた。
連日、30度を超える気温に自ずと期待も高まってくる。

ただ、釣行する時間を作り出すのに一苦労(汗)。普段から明るい内に仕事が終わる事がないので、休日に・・・その休日も子供の部活動に時間を取られるという(涙)。こればかりは仕方のない事だが。
やっとの思いで、夕マズメのみ時間ができ、ダッシュでホームへ。と言っても片道1時間・・・釣行1時間の短時間集中で。


到着は、日が沈みかけた6時半。東シナ海側の河川の為、錦江湾内よりも少し日が長い。真っ暗になるまでの1時間ほどで、どれだけ探れるか?
潮は、ちょうどド干潮。ここからの満ち込みを探る。と言っても、潮が入ってくるまでに1時間半は掛かるので、下げ同様の流れができる。移動などする時間はないので、広く浅く探るため、ウェーディングしての釣りに。チヌの溜まる場所は把握しているから、的確に探っていく。

しかし、水面を動き回るチヌペンTラバへのチェイスなし。本命の流芯ではノーバイト。
水温がまだ冷たいので、流れの強い場所よりも緩やかな場所か?少しずつ下りながら、流芯を絡めながらの釣りへ。
ゆったりとした流れに変わった所から反応が出だす。しかし、これはフグ・・・。そして、フグ連発・・・。チヌペンを消し込むバイト、複数でチェイスする姿が・・・。これは困った・・・。

水温が低いからか、フグが多い事。このフグを如何にしてかわすか?ここが重要になってくるのか?
早い動きに、ショートポーズ。これでもフグが多いので、邪魔される。流れに対してクロスでのアプローチではターンするまでチェイスが続くので、ダウンクロスでアプローチしてフグのチェイスが追い付かない様に。
これで水面を静かに割る。ゴボッ!派手に水飛沫を上げるバイトではないが、フグでもない!狙いのキビレがヒット!
久々のトップゲームは、やはり興奮!バイトに派手さがないのも水温が影響しているかもしれないが、これで少しパターンが見えてきた。



フグをかわしつつ、ダウンのアプローチに!フグのバイトは無視しつつ、キビレのチェイスを誘う。そして、ゆったりとした流芯から出た辺りに集中して探る。
ここからミスバイト連発(汗)。フグを避ける為にショートポーズのため、どうしてもミスバイトが増えてしまう。フグ・・・邪魔だ(笑)



フグの消し込む様なバイト・・・これは明らかにラバー部分を咥えて引き込んでいる感じ。ならば、ラバーの付いていないチヌペンFWなら。
これが正解!
チヌペンFWに替えると、フグの目立ったチェイスは激減。代わりにキビレのチェイス倍増!スローなアピールがバイトを誘発したのか?それともMクリアーレッドというカラーが良かったのか?ここから連発のキビレ。
サイズこそ30cm前後と小さいが、パターンがさらにハマると楽しい!!
導き出した、その場にハマるパターン。短時間の間に探し出せた事に満足すると共に、気が付けばルアーが目視出来ない時間まで楽しんでしまった。



もう少し早く見付けていれば、まだまだ数を稼げた気もするが、そこはシーズン初めという事で、今後に活かしていく事に♪
結局、一時間ほどで8匹。サイズは25〜35cmほどだが、十分に満足。次は余裕のある時間で、サイズ狙いを課題に、今シーズンのトップチヌシーズンスタート!と同時に、ボトムチヌもそろそろ探ってみよう。


【使用タックル】

ロッド・・・ダンシングブリーム翔DB-SH72
リール・・・2004番
ライン・・・PE0.6号
リーダー・・・フロロカーボン12lb
ルアー・・・チヌペンTラバチヌペンFW



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