黒田 響

スミスフィールドスタッフ

ブログ:クロヒビのFishing life!!



《 気難しいチヌをARリグで狙うナイトゲーム 》


 今年の梅雨入りから観測史上でも稀にみる豪雨が続く九州ですが、明けてからは猛暑と気候の変化に付いていけなくなる毎日です(笑)魚も同じようで、ホームの北九州河川でのチニングでも中々口を使ってくれず、夏バテ気味な様子。サイトで確認するも活性の低いと思われるチヌが群れを成してボーッと浮いています。朝マズメの水温ともに光量の少ない時間帯のトップウォーターでもバイトはありません。チヌは地域差が色濃く出るとは聞きますがここまでとは思いませんでした(笑)


 そこで狙いを変えて去年の晩秋に良い思いをしたARリグでのナイトゲームに切り替えます。去年釣れた同じリグに同じポイントで試しますが相変わらずのノーバイト。狙いの瀬には魚が付いていないようです。
 竿を出す日を改めて河川をチェックして分かったことは季節によって魚のポジションが大きく違うという事。当たり前のことですが思い出に囚われていた為に見えなかった部分が浮き彫りになってきました。


 新しく入ったポイントでは外灯が朧げに差し込んでいるので暗い夜でもチヌの姿が確認できます。水面を覗いていると上流に差してきています。それもかなりの数です!日によってバラツキはありますが、これはチャンス!
 まずは遠投して本来のブラインドで探っていきます。河川の流れの強弱がARリグのソフトリップの抵抗感で繊細に伝わってきます。トレーラーの黒鯛大将にロールアクションが加わり、かつボトムを感じながらリトリーブしていると「ゴゴンッ」と待望のバイト!フッキングも決まり、嬉しさが込み上げながらのやり取りで可愛いサイズが出迎えてくれました。

やっとの思いで掛けた1尾



同行者も続けてヒット!
 釣れない状況から1本キャッチ出来ると気が楽になるのかバイトが集中!手前で見えているチヌに対してサイトで挑戦!プレッシャーを掛けない様にチヌのポジションに対して遠めにリグを落としてボトムを這うように口元に近づけます。するとスーッと寄ってきますが喰うまでは至りません。そこで見切られる寸前にトゥイッチを入れてやると「バクンッ」とバイト丸見えのヒット!同じ形で数回のバラした後に3本キャッチ出来ました!


 ここで分かったことがサイトだからこそ見つけた発見がありました。それは河川によって大きく差はありますが、とても時合いが短いという事です。通い続けてみても、ボトムをズル引きでガツンとバイトしてくる個体は比較的活性が高いと思われます。他にココンと細かいバイトはフッキングしても中々針掛かりしません。
 サイトでチヌの動きを確認しながらルアーアクションを観察していると流速がスッと上がるタイミング(上げ潮や下げ潮の潮位が最も動く時間)は明らかに反応が良いです。逆に潮が動かない時間帯は目の前にルアーを通しても見向きともしません。「魚が居ても食わない」改めてポイントに入るタイミングの重要性を再確認出来た釣行となりました。


良型チヌもキャッチ

ARリグ×黒鯛大将のセッティング



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