黒田 響

スミスフィールドスタッフ

ブログ:クロヒビのFishing life!!



《 豪雨明けでのチヌ&シーバス釣行 》


 6月中旬に入ってから九州は本格的な梅雨入りとなったが、例年に見ない程の豪雨が連日と続いた。気温はさほど高い訳では無く比較的過ごしやすかったのだが、7月に近づくとともに一気に上昇。30度を超える暑さが始まった。そうと決まれば面白くなるゲームがある。河川や河口で繰り広げられるペンシルやポッパーでチヌやシーバスを狙うトップウォーターゲーム開幕だ。

 今回は九州でもチヌの魚影が濃い長崎県が舞台。事前の情報ではようやくトップに反応してきたとあってチヌペンやCB70を使っての攻略に挑む。


 天気予報では朝から雨模様だったが快晴。自然とポイントに着くまでの運転に力が入るがポイントに着くなり、まさかの本降り。レインジャケットに着替え、雨が降れば魚が集まる流れ込みの最上流から釣り下る形でスタート。

 水質は極めて淡水なのでチヌペンFW。オリジナルのチヌペンの浮力のバランスを淡水や汽水域に合わせたモデルでオリジナルのアクションを受け継いでいる。どのアクションで反応したのかも統一が取れるので非常に使いやすい。これも海水、淡水、汽水と生息しているチヌの面白い部分。あえて水質に反した浮力調整でチヌペンとFWモデルを使い分ける時もあるが今日はトップの反応が返ってこない。


 そこでフォローで流れ込みに対してリップレスミノーのトウィッチングを試すと早速反応した!サイズはそこそこだが果敢にアタックしてくれた綺麗なシーバスだった。その後も続けたが反応無く、下流へと向かった。

 時間に連れて雨も強くなり、ランチ時には豪雨。流石に釣りが適う状況でないので車で移動しながら夕マズメに攻めたいエリアをチェックする。例年であればかなりの個体が河川に入ってくるのだがこの日はあまり見られない。雨での濁りが原因なのか。

綺麗な可愛いサイズからスタート


 チラホラと見えてアプローチするが全くルアーに反応してくれない。何度かボイルもあったのでCB70を高速巻きで飛沫を上げながら誘うもダメ。まだ早かったのかと思いながら釣っていると水面にチュプンとキスバイト!もしやと思いチヌペンTラバを試す。距離を抑えたドッグウォークから短いストップ。リアフックにチューンされたラバーがフワ〜とゆっくり倒れ込んで次の動き出しのアクションにドンっと待望のバイトが訪れた!

 ここも流れが効いていてチヌ特有の突っ込むファイト。やっとの思いで掛けた安堵感とバラすものかと緊張感が織り交ざる。途中のブッシュに絡んだもののなんとかキャッチ。流れの中にいた元気なキビレがヒットしてくれた。


流れの中からラバーチューンされたチヌペンにヒット

狙い通りの価値ある1尾


 それからは思うように連続ヒットとはならず、ヘビーシンキングミノーにシフト。遠投した先にある小規模なインレットに直撃させフラッシングで濁りの中をアピールさせると水面を割って強烈なバイトが訪れた!

 掛けた瞬間はさほど大きく感じなかったのだが流れに沿って魚が向けてしまった時に後悔した。今までに感じたことのないトルクフルでドラグが止まらない。止まった時にはもう遅く、冠水ブッシュにPEラインが絡んでしまっていた。いわゆるランカーと言うサイズが掛かったのは間違いなくラインブレイクに終わってしまった。



どことなく悔いが残る表情だが
ナイスプロポーションなシーバスだった
 その直後に同じパターンでヒットに持ち込んだが60p程のシーバスだった。いつもなら嬉しい1尾なのに脳裏にランカーが焼き付いて離れない。釣れたことは良かったが腑に落ちない形で今回の釣行を終えた。

 これからのシーズンの動向として季節に進行とともに水温も上昇。そうなってくれるともっとアグレッシブに水面を割る迫力のあるシーンが楽しめることだろう。そんななかでもただペンシルベイトやポッパーをただ使うだけでなく同じルアーでもチヌペンやFW、Tラバなど使い分けをしっかり与えることでより釣果にもたらすはずだ。



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