|
猪原 亮
高知県在住。チーム・CATホッグチェイサーズ(海猫)、ショア馬鹿いけいけ2号団所属。
海でスズキ、イカ、青物、フカセ釣りを展開中。
|
だいぶ久々のレポになります。昨年は魚を釣ってはいたのですが、レポがシーズンを過ぎても書き上げられないものばかりで、ひとつもアップできませんでした。今年は旬を逃さないよう、書き上げていきたいと思います。
|
今年の土佐湾に注ぐ河川は、例年にない稚アユの遡上にわいています。それというのも昨年は、アユの産卵のピークが来る11月中旬頃からの土佐湾沿岸の海の状況がアユの降河仔魚にとって久しぶりにいい状況だったようで、結果、とある河川の河口近くの港では稚アユが湧き返るほどだったと聞きます。
|
もちろん、各河川で以前のようにアユが川に戻ってきてくれるようにと、アユに関わる様々な人たちが産卵場の造成をして、多くのアユが無事産卵できたということも、今年の大遡上を支えてくれている事実です。
さてこの大遡上、今年はどれだけの魚を川に呼び込んでくれるでしょうか。まだ水温が低い時期ですが、スズキはないかと3月下旬の河川で竿を出してみました。入ったポイントは、河口から数えて二つ目の瀬ができる淵がらみの流れ。このポイントは昨年の落ちアユシーズンに行けば釣れていたポイント。
|
数日前に水も出て、稚アユも入っているので少しは魚も入ってきているのでは、と思いやってみました。
タックルはブローショットボロンの92−TWに2500番台のリール。ラインはPE0.6号(川スズキは特にこだわりないので、PE使います)、リーダーはフロロ3号、稚アユシーズンということもあり、ルアーたちが4〜7pをメインにしているため、動きや魚の吸い込みやすさを考えて、穂先が柔らかく遠投も効くBSB92―TWをチョイスし、リーダーは細めを使用しました。
|

|
|
狙いは夕まずめの瀬から淵への落ち込み。少し上流の瀬から立ちこみ、DDパニッシュ65をダウンでドリフトしながらトゥイッチを織り交ぜてみました。ちょうど淵の落ち込みまで20mほどの地点でルアーがおそらく駆け上がりに差し掛かったところで、コツン!とバイト。アワセるとピチピチと飛んできたのは、タイリクセイゴ。
こんなサイズのタイリクセイゴは久々に釣りました。タイリクセイゴは日本では再生産しないといわれてきましたが、このサイズがいるということは、おそらく再生産している証拠でしょう。こいつは晩飯のおかずにキープ。
|
さあ、日も沈みかけてきてこれからという時間帯。もう少し大きいやつはいないかと、先ほどかけた立ち位置から再度キャスト。やっぱり魚が掛かる位置は、秋でも春でも一緒だなと思いながらドリフトトゥイッチしていると、今度はスコーン!と食いあげるようなアタリ!しかも鋭い引き!!
ちょっと良い型か?するとギラギラと銀色の魚体が水面近くに現れました。なんとサツキマス!いや正確に言うと、河川内滞留型のスモルト化アマゴでしょうか。パッチパチに太ったきれいな魚です。
|
針を外していると、ゲロゲロっと胃内容物が吐き出されました。さぞ稚アユを食いまくっているのだろうと思いましたが、出てきたのは全部小ボラでした。
この魚は運動能力が高い稚アユより、小さくて泳ぎが早くない小ボラのほうが食べやすかったのかもしれません。よく65サイズに食ってきたもんです。リリースすると元気よく泳いで行きました。
|
|
この日は日が暮れたのでここまで。いいサイズのスズキは釣れませんでしたが、サツキマスというきれいな魚を釣ることができて満足でした。これからの時期、徐々に水温も上昇していくので、スズキもサツキマスもシーズンインとなってくるでしょう。上流域でサツキマスを狙うもよし、下流域でスズキを狙うもよしです。
また5月頃になると、田おこしの濁りが小河川や水路に出てきますので、稚アユのみならず、小ボラパターンでセイゴサイズから70ほどの良型までが入れ食いになるパターンも楽しみです。
|
ロッド
|
:
|
ブローショット92―TW
|
リール
|
:
|
ツインパワー2500
|
ライン
|
:
|
PE0.6号、シーガー3号
|
ルアー
|
:
|
DDパニッシュ、チェリーブラッド、シラスミノー各種など
|
|