後藤 芳久

オフショア(GT、ジギング)、フレッシュウォーター(湖、サクラマス、渓流)と何でも挑戦し続けるマルチプレイヤー。そのチャレンジフィールドは国内に留まらず海外遠征にも及ぶ。
医薬品配送ドライバー。


《 シーカヤックフィッシング27(暖かい潮の恩恵) 》


 2月の中旬に相模湾に黒潮の分流が入ってきて水温がにわかに上昇。はたしてこの効果は実感できるのか?アオリイカは水温に敏感なので本当に水温が上がっていればこの恩恵にあやかれるかもしれない。

 今年度の有給休暇消化の平日休み、時化の合間の良い凪の日に恵まれての釣行。
 アオリイカが全然ダメな場合のことも考えてタイラバ、ジギング兼用タックル(AMJ-SF510)とティップランタックル(PSQ-TR72M)の2本挿しで館山湾に挑む。


 現地には朝7時頃に到着。海には全く鳥っ気は無いが漁師が引き釣りで右往左往している。朝一番はまだ風が強い予報だったのでゆっくりと準備をしているとそのうちに漁師も居なくなってしまった。サゴシ、青物などは入っていないのだろうか。

 準備を終えて8時すぎに出発。まずは水深19メートルの根に漕ぎ進む。水色はやや濁り、流れ藻には小魚やミジンコみたいな生物がいっぱい確認出来る。魚探に映し出される反応も先月までとはまるで違い今日は期待が持てそうな反応だ。


出発!

良い凪〜


 最初のポイントの根周りにもベイトの反応は多い。弱い北西の風に乗せて流すこと3流し目、ややわかりづらい「ムニュムニュ」っとしたアタリで1ハイ目。まずは好調な出だし。

 しかし連発は無し。状況好転→連続バイト→入れノリと言う図式を描いてはいたもののそう簡単にはいかない。しかし流すラインを変えながらポツリポツリとは乗ってくる状況。


ベイトの反応凄い

1ハイ目、食べごろサイズ


 やがて風がすっかりと止んでしまい流れがパッタリと止まってしまった。そこで軽くキャストしてロッドをさびいて誘う作戦に変更。するとすぐに戻りアタリ、すぐに合わせるも乗らずにまた落としてシャクリからステイでまた戻りアタリ、そして今度は乗った!ちょっと良い型の700グラム。

 その後、ちょい投げで1ハイを追加するとまたちょうど良い風が出てきたので再度通常のティップランに戻す。

ややキャストで良型


 やや沖の水深25メートルラインに移動。そしてすぐにティップが「プンッ」と戻って「ズシッ」とヒット。これは良型間違いないだろう。結構ズンズンと引くのでニヤニヤしながら上げてくると白っぽい。まさか・・・奴だ、奴がついに浮上!しかもデカい。

 このカミナリイカ、実は食べてみたらアオリイカよりも旨いとの評判で次に釣れたら持ち帰ろうと思っていた。そう考えれば大量の墨をまき散らす厄介者扱いのカミナリイカも可愛く思えてくるから不思議だ。ゆっくりとファイトして漏斗をこっちに向けないように注意をしてそおっとネットで掬う。ゆっくりと艇の上にあげてもおとなしくてとても良い子だ。まだ〆てもいないのに真っ白に変色。釣られたショックで死んだか?ゆっくりとネットから出して艇の上に再度置くと、大きく息を吸って膨らんだかと思った直後に「バシュッバシュッ!ブフォ、ブフォ」とついにやられてしまった。この一発で一気にテンションダウン。やっぱりリリースすれば良かったかな・・・

 このポイントで次々とカミナリイカばかりを5ハイほどキャッチ。2ハイは〆てキープするも、その他は水中に居るうちにリリース。こんなデカいカミナリイカをみんなキープしてしまっては5枚しか持ってきていないジップロックがあっという間に無くなってしまう。


カミナリイカ1ハイ目

大惨事!!


 水深25〜30メートルまではカミナリイカが多いようなので、やや浅い沈船のポイントに移動するが不発。

 さらに浅い16メートルのポイントも小さなアオリイカが1ハイ釣れただけ。

食べごろサイズ



今年初スミイカ
 昼を過ぎると風向きが変わって南東の風になってきたのを合図に浅いポイントから深いポイントに広範囲に流せるポイントに移動。

 しばらくはポツポツと釣果が出る状況だったが15時を過ぎて今シーズン初スミイカをキャッチ。このスミイカはとても美味しくてサクサクっとした歯触りが子供達には好評だ。

 しかしこのイカも小さいながらも信じられないほどの墨を吐き散らすので注意が必要。案の定、墨をまき散らしながらクルクルと激しく回転するデスロールをお見舞いされたがロッド2本分ほどの絶妙な距離を保っていたために事なきを得た。


 そしてこのスミイカ1ハイ上げた直後から連発タイムに突入!
 アタリはどれもしっかりとした戻りアタリばかりで乗ってくるのは500〜1キロオーバーの良型ばかり。大きいサイズほどティップがゆっくりと戻るアタリが多く、小さいのはプンっと早く戻るアタリがこの時間の傾向だ。

 30分ほどのフィーバータイムで持ってきた5枚のジップロックはすでに満杯。これ以上釣れたらハッチに入れて帰ろうか、墨まみれ覚悟でクーラーボックスに直接入れちゃうか、一度戻ってジップロックを取りに行くか、はたまたリリースかと邪念まみれで釣りをしたせいかラスト1時間の夕マヅメのゴールデンタイムにはまさかのノーバイトでタイムアップ。





連発!

今日一番のサイズ


 今日はエギに魚らしきアタリも多かったのが最近には無かった傾向だ。暖かい潮と共にベイトも入ってきてイカも魚達の活性もとても良くなってきたようだ。

 まだまだ寒い日々が続くが春はもう近し、と言った所かな。

今日も一日やりきりました


● 使用タックル

ティップランタックル

ロッド PSQ-TR72M
リール シマノ2500番ハイギア
ライン PE0.6号+リーダーフロロ2.5号
ルアー エギ3.5号+ナス重3〜4号、ティップラン用エギ3.5号

タイラバ、ジギングタックル(今回出番無し)

ロッド AMJ-SF510
リール オシアジガー1500P
ライン PE2.5号+リーダーフロロ30ポンド
ルアー タイラバ80グラム



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