後藤 芳久

オフショア(GT、ジギング)、フレッシュウォーター(湖、サクラマス、渓流)と何でも挑戦し続けるマルチプレイヤー。そのチャレンジフィールドは国内に留まらず海外遠征にも及ぶ。
医薬品配送ドライバー。


《 シーカヤックフィッシング25(またまたナハマでティップラン) 》


 3週連続のナハマ釣行。当初の予定では他のフィールドに出かける予定であったが、どうにもこうにも予報が良くない。西伊豆方面かナハマならやれそうな予報で、西伊豆に行くつもりで家を出て行ったのだが途中でより近いナハマに変更。


 いつものように朝6時頃現地に到着。時期的には青物の良いシーズンなので駐車場は満杯かと心配したが予想に反してガーラガラ。シーカヤックアングラーも数艇しか見当たらない。青物不調が原因なのだろうか?でもその分アオリイカは好調な気配だ。

 今回もパドリスト・ティップランモデルPSQ-TR72Mと万が一のカンパチ爆対策のジギングタックル1本を積んで出艇する。
 予報では北風3〜5メートルなのだが今日も裏切られた感じ。常時5メートルほど吹いていて時折8〜10メートルほどの風が吹き付ける。ちょっとシーカヤックからのティップランには早く流されすぎかもしれない。

これから出発



キャスティングで1ハイ目
 3週連続なので今回は前2回の釣行ではやらなかったポイントをメインに攻めてみることにした。

 まずは様子を見るために出てすぐの岩礁帯でキャスティングアオリ。ここはいつもやるポイント。1流し目は何の反応も無かったが2流し目で水深8メートル、カウント21からの1しゃくり目で「ズシッ」とした手ごたえでまずは1ハイ目をキャッチ。

 その後いつもの鉄板ティップランポイントに移動してみるが今日も釣れない。もうここは鉄板じゃないな・・・


 このポイントのすぐ近くにカワハギ遊漁船のポイントがあるのだが前2回はいつもカワハギ遊漁船が入れ替わり立ち代わりに攻めている為に入る事が出来なかった。

 しばらく様子を見るも近づいてくる気配がないのでこのポイントに入る。根のトップは5メートル、そこからギザギザしながら18メートルくらいまで落ちていく良いポイントだ。通常のこの時期ならばショゴがついていたりしてアオリはどうかなって感じだが今年はもしかしたら良いかもしれない。最初の1流し目ですぐにティップが「プンッ」と典型的な当たりでキャッチ!小さいサイズだがこの根にアオリが付いている事が確認出来た貴重な1ハイだ。

 再度潮上に艇を回して水深10メートルの地点から狙いなおすと、ボトムからの最初のしゃくりで「ゴン」とヒット。グングンと頭を振るのでエソか、いやエソにしてはトルクがあるし良く引くな。姿を見せたのはシマシマのくっきりとしたマハタの赤ちゃんだ。

 流すコースを微妙に変えながら4流し目でティップがわずかに「チクチク」と動く。感じとしてはアオリがもうエギを抱いてしまって「プルプル」と震えるのではなくカワハギかキタマクラがエギを突つくような当たりだったのだが一応合わせてみると「ズシッ」と乗った後にドラグを出して行く引き味。ん?デカいエソ?しかしすぐにイカ特有のジェット噴射に変わる。

エギでマハタ

 ドラグを「ジィ〜、ジィ〜」と出して行く引きからこれは良型間違いなしと上がってきたアオリは今シーズン初のキロアップ!!触腕のほんの先っちょにカンナが引っかかっていて、ネットに入れてからちょっと引っ張ったら簡単に触腕が切れてしまった。ふぅ〜危ない危ない。


今シーズン初のキロアップ

 


 その後しばらく流すも反応は無くなってしまい、ちょっと深場に移動。とは言っても風が強くて水深20メートル以上の深場は厳しいので、昼過ぎから風は弱まってくる予報なのでそれまでは水深20メートルまでで時間潰し。前回の釣行でプレジャーボートが流していたポイントに向かう。自分的には「あんな所で釣れるのか?」と言うポイントなのだが何回もほぼ同じラインを流していたので良いポイントなのだろう。

 実際に流してみると1流しの間に小さな根が5〜6箇所ほど効率良く狙えるポイント。このラインですぐにアオリを数杯キャッチ。しかし水深17〜19メートルのポイントに差し掛かるとカミナリイカの猛攻に遭遇。普通カミナリイカの当たりは着底からの最初のしゃくりでズシッと乗っているパターンや、しゃくった後のステイ時にティップが引き込まれていく当たりが多いのだが今回のカミナリ君はみんなティップが「プンッ」とか「ポンッ」とかの戻り当たりだから期待してしまう。

 このポイントで5ハイ目のカミナリ君をネットイン時に思いっきり墨を吐かれるが奇跡的に頭上を飛び越えて直撃は免れたもののすっかりとビビッてしまいポイント移動。


4ハイ目

300グラムくらい


 今日は40グラムのティップラン用のエギも持ってきているのでさらに深い水深30メートルラインに移動してしばらくやってみるがボトムは取れるもののやはり流れが速すぎて非常に釣り辛い。結局当たりは無し。

 ここで西伊豆で釣りをしている横瀬君から着信がある。一つテンヤで良型のオニカサゴを釣り上げた以外はパッとしないらしい。西伊豆はすっかりと風が止んでべた凪になってしまい艇が流れずになすすべなしとの事。こっちもあと1〜2時間くらいで止んでくるだろう。それを期待して大きくポイント移動。15分ほどパドリングしてサイドチェンジ。


 風がやや弱まってきた。今シーズン初めて訪れる水深25メートルのカンパチが釣れる根に到着。ジギングロッドを手にして魚探反応を見るがすぐにティップランロッドに持ち替える。青物が居るような魚探反応ではない。

 最初の流しですぐに良型のアオリが「プンッ」とした戻り当たりの後に「ズシッ」と乗った。ここでもアオリが居るのならこの周りの根にはアオリが付いていてもおかしくはないな。その周辺の根を狙い小さいリリースサイズのアオリを数杯キャッチしているうちにすっかりと風は止んでこちらもべた凪になる。

 再度さきほどの根に戻り反応をしっかりと見てエギを落とすとティップが「スッ」とスローモーションに戻る当たり。そしてズシッ!600グラムの良型。これはチャンス!ネットで掬ったあとにすぐにエギを投入、そしてまた「スッ」とスローモーションな戻り当たりでまたもや600グラムの良型をキャッチ。さっきのアオリが入ったままのネットで2ハイ目を掬い、さらに同サイズの3ハイ目を掬った所でもうネットにアオリが入らない。

これは良型


触腕でヒット

夕方の連続ヒット



今日も一日楽しかった
 〆てジップロックに入れていると漁師さんがやってきて根の周りに網をはりだした。もう夕方4時を回っている。ここが最後のポイントと、もう少し粘りたい所だが漁の邪魔をするわけには行かないので、ラストチャンスとさっきのポイントに普通に漕いだら15分かかるところを10分で漕ぎ戻る。水深32メートル、先ほどは風が強くて攻めあぐねていたが今度はきっちりと攻めることが出来るぞ。アオリが居ればすぐに結果は出るだろう。

 しかしそんな期待とは裏腹にまったく当たりの無いままに終了時間。


 この3回の釣行でも今回が一番平均サイズが大きい。アオリは着実に大きくなってきている。年内にどれくらいまでのサイズが釣れてくるかとても楽しみだ。


● 使用タックル

ティップランタックル

ロッド パドリストPSQ-TR72M
リール シマノ2500番ハイギア
ライン PE0.6号+フロロ2.5号
ルアー エギ3.0号+ナス錘3〜4号、ティップラン用30〜40g

ジギングタックル(出番なし)

ロッド AMJ-SF510
リール オシアジガー1500P
ライン PE3号+フロロ10号
ルアー メタルフォーカス80g



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