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後藤 芳久
オフショア(GT、ジギング)、フレッシュウォーター(湖、サクラマス、渓流)と何でも挑戦し続けるマルチプレイヤー。そのチャレンジフィールドは国内に留まらず海外遠征にも及ぶ。
医薬品配送ドライバー。
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《 シーカヤックフィッシング24(ティップがランしない日) 》
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2週続けての「ナハマ」。先週は苦戦しながらも楽しむ事ができたが今日はどうだろうか。
前日の天気予報では午前中は北〜北東の風3メートル、午後になると前線の接近に伴い南風の強風に変わり雨も降ってくると言うもの。このナハマは南〜南西でウネリが入ってくる為に波打ち際沈の危険性が非常に高い。北風から南風に変わる前の凪になったら要注意だ。そのタイミングで帰着出来るようにしよう。
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朝5時半に海岸に到着すると、すでに出艇していくアングラーの姿も確認出来る。ここの常連メンバーは朝がとても早い。でもほとんどのアングラーが午前中で上がってしまう。そのため朝はみなさんとお会いすることが出来るが自分が帰着する頃には誰も居ないなんてことはザラ。準備が出来てこれから出艇するアングラーを引き留めては簡単に情報交換。昨日はかなり強い北東の風で突風も吹き付けたようだ。青物もイナダは釣れているようだがワラサやカンパチの釣果はまだと言うこと。
今日は最高気温が20℃以下の予報なのでドライスーツを着用する。ドライスーツを着ていれば撤収時に少しくらい雨に降られても問題は無し。
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 曇天
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 1ハイ目 キャスティングで
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準備を済ませ6時半に出艇。今日もアオリイカメインの予定でパドリスト・ティップランモデルPSQ-TR72Mを積むが、万が一カンパチ絶好調なんて場合にも対応出来るようにジギングタックルも1本積んでいく。
漕ぎ出してみると北風3メートルの予報だが思ったよりも風が強いな。最初は出てすぐのボトムが岩礁帯の水深5〜6メートルでキャスティングアオリ。最初の1投目で艇のすぐ近くで小さいながらもアオリをキャッチ。続く3投目でもさらに小さいリリースサイズのアオリをキャッチ!このチビアオリは水面から出さず空気を吸わせないように気を付けながらリリース。
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曇天でアオリのノリが良いのかも。浅いポイントは小型が多いので早々とティップランのポイントに移動する。本命ポイントに移動中に水深13メートル前後の小さな根を数か所狙ってみるがダメ。調子が良い時はこういう小さな根にもアオリが付いているのだが・・・
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本命ポイントの水深13メートルから18メートルまでを流す事数回。釣れん!!当たってくるのはエソばかりだ。先週とは違い、風がいい感じに吹いているのでポイントを効率良く狙えているハズなのだが。もし今日がアオリの良く釣れるアオリデーならもう5〜6ハイは釣れていてもおかしくはない。
流すラインを微妙に変えながらやっとティップランでの1ハイ目キャッチ。ティップにハッキリとした当たりも出ずに、根も海藻も何もない場所で乗ってきた。
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 ティップラン1ハイ目
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青物不調と言うこともあり意外と広範囲に散らばっている?でも効率良く流せているので広範囲に散らばっているならばもっと当たって来ても良いだろう。しかしその後はエソの当たりも無くなってきて小移動。
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水深20〜25メートルの駆け上がりを狙い早々とヒット!なんだ深い方が良いのかとニヤニヤしながら上げてくるがどうも引きがおかしい。あまりジェット噴射はせずにただ重いだけ。もしかして奴か!?
浮かび上がってくる姿が白っぽい。しかもゆっくりと回転しているぞ。奴だ、カミナリイカ確定。こいつは大量に墨を吐きちらし、ちゃんと〆ってないとせっかくジップロックにいれても袋を食いちぎりクーラーボックスの中を墨だらけにしてしまう。
アオリは墨を直線的に吐くのに対して、こいつは漏斗にいつもちょっと角度が付いている。この微妙な角度が曲者で、丸い姿のイカが角度の付いた漏斗から大量の墨を吐くとどうなるか・・・回転しながらあたり一面にまき散らすかのように大量の墨を吐く。当然、不安定なシーカヤックの上では逃げ場は無いのでシーカヤックの上で吐かれたらテンションは一気にダウン。対策としては水中に居る時点でラインを緩めリリース。キープしたい場合はカミナリ君を出来るだけ刺激しないように、そおっとそおっとやり取りして、そおっと艇の上にあげ一気にイカ〆ピッグを連刺しして息の根を止める以外に方法はない。
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 今シーズン初カミナリイカ
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我が家ではイカを捌くのは妻が担当になっている(魚は自分が担当)。カミナリイカは食べるととても美味しいイカなのだが妻から「ぬるぬるで気持ち悪いし、目つきが悪い悪人顔だから持って帰らないで!!」と激しく拒否されてしまったので今シーズンからカミナリイカはすべてリリース。
今回釣り上げたカミナリイカは一度も墨を吐かれることなく海へとお帰りになった。まだシーズン初期なのか小型だったがここナハマにはドッチボールを思わせるような巨大なカミナリイカも釣れる。ジップロックのLサイズに入りきらないサイズも上がるので我こそはカミナリハンターと言う人には良いかも。
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小さいカミナリイカを釣った後にまた良い感じに当たりがありまた重量感のある引き。今シーズン2ハイ目のカミナリイカ。今度は水中でリリースに成功。
このあとに水深19メートルで400グラムほどのアオリがモゾモゾっとした当たりでヒット。やっとティップランで2ハイ目。
他のアングラーに情報を聞いてみても今日はアオリのノリは悪いようでほとんどの人がロクに釣れていない状況だ。おかしいな、朝一のキャスティングでは簡単に釣れて今日は爆釣かと思ったのに。
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 水深19メートルで
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 まあまあのサイズ
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ポイントをさらに深い水深25〜32メートルに移動するが、風による艇の流れが速すぎて今回持ってきている一番重い35gのティップラン用のエギを使うも底取りが困難な状況だ。でも予報ではこの北風が南に変わる前に凪の時間が来るはず。それまで何とか我慢しながらシャクリを繰り返していると500グラム程度のアオリを数杯追加に成功。
どのアオリもティップにはほとんど当たりが出ずになんかおかしいなと思い合わせるも不発、やっぱり気のせいかとエギをフォールさせると落ちていかないパターンと、ティップがほんの少しゆっくりと入るような当たりで普通なら見逃している当たりだ。今日はもしかしたら当たりが明確に出ない日か。それからはティップに神経を集中してほんの少しの変化でも合わせを入れ2ハイ追加に成功するも、その後数時間まったく釣れず。
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 ティップランで小さいの
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 今日一番のサイズ
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午後3時を回っても一向に凪て来ないし風も弱まらない。夕暮れが早くなっているので早めに撤収するか・・・
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今日のようにティップに当たりが出ないようなパターンは真冬に多いのだが10月にこんな繊細な釣りをするとは思ってもみなかった。それでもパドリストPSQ-TR72Mの黄色く塗られた視認性の良いティップのおかげで何とかアオリイカをキャッチ出来た。
でも次回はもっとイージーにティップが「ポンッ」とか「プンッ」とか戻る当たりを取って「ズシッ」とした釣りを楽しみたいなぁ。
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 ただいま〜
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ロッド
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パドリストPSQ-TR72M
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リール
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シマノ2500番ハイギア
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ライン
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PE0.6号+フロロ2.5号
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ルアー
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エギ3.0号+ナス錘3〜4号、ティップラン用エギ30〜35g
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ロッド
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:
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AMJ-SF510
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リール
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:
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オシアジガー1500P
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ライン
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:
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PE3号+フロロ10号
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ルアー
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:
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メタルフォーカス80g
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