リバーランズ角川釣行(4月12日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、リバーランズ角川へ行ってきました。この管理釣り場はキャンプ場に併設されており、放流量は多いわけではないのですが、レギュラーサイズ30cmのニジマスとのやり取りが楽しめます。さらにこの時期は場内の紅枝垂れ桜がきれいで、この日も目を楽しませてくれました。

 当日は遊漁券を購入後に、個人的に実績のあったポンド東側の岬付近に移動します。この日は水がクリアーで魚の様子も手に取るようにわかります。するとその場所付近は極端に魚影が薄いようです。それでも実績のある場所だったので、とりあえずスプーンで探ってみたのですが、まったく反応が得られないので、移動することにしました。観察していると最初の場所の対岸(ポンド西側)付近だと多くの魚影が確認できるので、そちらで仕切り直しです。


 最初はスプーンで探りを入れたのですが、チラッとスプーンを見る魚はいるものの、なかなかスイッチが入りそうにありません。それよりも気になるのが、キャストのたびに見える範囲の魚が怯えるように散ってしまうことです。こちらから魚の様子が見えるということは、魚からもこちらの様子が見えている訳です。そのためこの日は極力姿勢を低くし、キャストはオーバースローよりもサイドスローキャストを多用することにしました。


 スプーンでは反応がないので、クランクを試します。シボクラMR-Fをポンド中央の島付近の比較的に水深があるところにキャスト。一気に潜らせてからスローリトリーブで探ってみて、何とか一匹目がヒット。このポンドのレギュラーサイズのニジマスでしたが、よく走るしジャンプを繰り返し、そのファイトを格別です。

 一匹目がキャッチできたところで、放流が行われました。場所は対岸ですので、遠投が必要です。ルアーをドロップダイヤ3gスプーンにチェンジ。カラーは放流魚に対してのアピールを意識して、アカキンを選択。これをフルキャストしたらロッドを立てて、表層をファストリトリーブしてみます。すると二投目に狙い通りヒット。ポンド中心部の沈み岩に注意しながら、そのファイトを楽しんでネットインしたのは、レギュラーサイズのニジマスでした。

 ここからはドロップダイヤ3gのゴールドベースのスプーンでのヒットが続きます。

 そのまま10分ほどヒットを続けていたところ、私の見える範囲にも、放流魚らしく活発に泳ぎ回る魚影が確認出来ます。そこでスプーンをドロップダイヤ1.8gスプーンにルアーチェンジ。まだ放流魚の高活性は残っているので、カラーはゴールドオレンジです。視覚で確認できる限り泳いでいる魚は中層付近にいるため、スプーンも放流直後よりも若干沈めてリトリーブしたところ、これにも好反応でヒットが続きます。

 少しでも反応が悪いと感じたら、カラーチェンジします。とにかくドロップダイヤ1.8gへの好反応が続きます。カラーもゴールドベースに反応が薄れたと感じたら、ガンメタやシルバーベストのヤマメカラーなども投入。順調に釣果を伸ばすことに成功しました。

 放流から45分経って、さすがにドロップダイヤ1.8gスプーンへの反応も落ち着いてきましたが、それでも活発に動き回る魚はいます。そこでスプーンをエッセンシャル1.6gにルアーチェンジ。カラーは明滅カラーを選択します。探り方はそれまでと変わらず中層付近を狙いますが、リトリーブスピードは若干スローにしてみます。するとポツポツながらエッセンシャル1.6gスプーンでのヒットが続きました。

 放流から一時間が経過し、さすがに魚たちも落ち着いてきたようです。そこで次に試したのはマジックジャークです。チョイスしたのはスティルエリア48HFです。この日の魚たちは警戒心が強いようで、ポンド中心部に溜まっています。そのため少しでも飛距離の出るスティルエリア48HFに利があると考えました。水質がクリアーであるため、魚たちの反応を見ながら、様々なマジックジャークを試します。ただ時よりスイッチが入る魚はいるのですが、寸でのところで見切られてしまいます。その反応に私のスイッチも入り、マジックジャークでの釣果を目指して粘ります。逃がしなども交えながらなんとか一匹をヒットに持ち込んだころには、20分ほど経過していました。

 その後昼休憩を取ったころには、風が吹き始め水中の様子が分からなくなってきました。それでも休憩前に粘ったスティルエリア48HFで一匹ヒットさせた後は、放流前に釣果をあげたシボクラMR-Fにルアーチェンジします。ここから予想外の事が起こります。シボクラMR-Fのスローリトリーブに狙い通りヒットするのですが、ことごとくジャンプされオートリリース。ロッドを下げテンションが抜けないように工夫したのですが、シボクラMR-Fにヒットした魚は、全てジャンプで逃げられてしまいました。そのうちそのヒットもなくなり、ここからは何をやってもダメな時間が続きます。頭の中はパニック状態です。そのうち風が止んだ瞬間があり、見てみたら私から見える範囲の魚影が極端に少ないことに気づきました。どうもシボクラのヒットとバラシで魚が散ってしまったようです。


 予定終了時間まで1時間を切ったところで、急いで移動します。この時は南風のため、もしかしたらポンド北側に魚が寄っているのでと考えての移動です。そして最初はシボクラMR-Fで探ってみたのですが反応がありません。そこでスティルエリア48HFでのマジックジャークを試します。ちょうど日陰になった場所があり、そこを狙ってショートピッチのマジックジャークを試したところ、これがこの時のヒットパターンで、連続ヒットも続き釣果をあげることに成功。たたそれも15分ほどで反応がなくなってしまいました。

 すると風が弱まった瞬間に、ポンド中央部の島の手前に、溜まって魚影を発見。そこでルアーをエッセンシャル1.6gスプーンのナチュラルカラーにチェンジし、その付近を狙ってキャスト、すこし沈めて軽くシェイキングさせて誘ってみたところ、狙い通りヒットします。エッセンシャル1.6gスプーンで、なんとか3匹をキャッチできたところで終了としました。

 この日は高活性ながら警戒心の強い魚たちに、翻弄された印象です。決して数釣りと言うわけにはいきませんでしたが、サイズ以上に魚とのファイトを楽しめた釣行となりました。

 

スプーン用

RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)

クランク用・放流用

RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure シボクラMR-F
スティルエリア48HF 各種カラー
ドロップダイヤ3g 各種カラー
ドロップダイヤ1.8g 各種カラー
エッセンシャル1.6g 各種カラー