■バスフィッシング独自論

大変遅くなりましたが、
先ずは先日開催された美浦村大山スロープでの
「53 Pick Up!」が無事に終了したことを報告いたします。

当日の参加者数は234名、拾い上げたゴミの量は1480kgにも及びました。
皆様のご協力に、心から感謝申し上げます。
スミス様からは、鳥居さんや谷中さんにご参加いただきました。
ご苦労様でした。

 

234名の心ある人たちが集まって、湖岸や水辺のゴミ回収をしました。
一般ゴミは勿論のこと、水辺にはこんなゴミまでもが落ちています。

 

 

 

一人一人ではなかなか思うような行動はできませんが、
こうして沢山の仲間が集まって、
普段お世話になっている霞ヶ浦に恩返しする活動なら、
それほど抵抗なく行えます。
皆さんに感謝です。

 

そんな、魚たちを含めた仲間意識で、今後も続けて行きますので、
何卒ご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。

ゴミを拾う行為、清掃活動を他人に強制や強要はしないけれど、
拾うと必ず良いことがあるのは紛れもない事実です。
と言うことは、説いています。
少しずつでも多くの人にこれを理解してもらおうと、
日々お話しをさせてもらっています。

でもね、ゴミを拾うと大きい魚が釣れる……と言うのは、
あくまでも心の中だけのことですよ。
強い心を持つための準備なんですね。
だから、信じるも一計、信じないのも一計です。

2009年バサーオールスタークラシックの最終日に、
1620gのバスを釣り上げました。
あのバスは紛れもなくゴミ拾いのお陰、ご褒美だと今でも思っています。
初日に釣られた2920gがいたので、
ビッグフィッシュ賞は逃しちゃったけれど、
二日目の最大魚であることは事実です。
初日も二日目も、僕は川底からゴミを拾い続けましたから……。

こんなことが何度も連続してあるんですから、
僕は信じて釣り場のゴミ拾いを続けますよ。
これは、僕だけの持論であっていいんです。
自分自身のための行為だからね。

さて、話は変わってバスフィッシングに対する僕の自論を。

 

30年以上もバスフィッシングを続けていると、
バスフィッシングに関する様々なものが見え隠れしてきます。
バス業界のことも含めてなんですが、
僕はその辺にはあまり深入りしないようにしています。
それよりも、ブラックバスの行動や習性に注意を傾けた方が、
ズーっと面白いですからね。

例えばバスには、こんな選り好みがあるようです。
『バスが浅い水域で餌を捕食する場合、
大きく口を開けるのが困難だったり面倒だったりするので、
細身の餌を好んで食べている。
逆に、水深のある水域では大きく口を開けることが可能だし容易いので、
増肉係数の高い幅広の餌を好んで食べている』。
なんて言うことですね。

 
モツゴ(細身)

 
ニゴイ(細身)

 
フナ(幅広)

 
ギル(幅広)

 
タイリクバラタナゴ(幅広)

だからと言って、
「そうかぁ、シャローでは細身のルアーが良くって、
ディープなら幅広のルアーだな」。
って、短絡的に決められることではないんですがね。

でも、生活水域によって捕食する餌の形態が変わると言うことには、
恐らく多くのアングラーも異論はないでしょう。
細身の魚は比較的浅い水域に多いし、
幅広の魚は比較的深い水域に多いでしょ!
水深のあるエリアではメダカは暮らしにくいでしょうし、
メダカが棲める浅いエリアではフナは暮らせませんものね。

だから、ブラックバスがメダカを食いつくす……
なんてぇことは、考えられないという結論に達するんですね。
人間が地球の食糧を食いつくす……と言うことはありそうですがね。

近未来の予想に、地球上の人口が100億人を突破する!
と言うのがあるんですが、本当に突破したら……怖いですねぇ。
食糧難の時代がきますねぇ。
他方、100年後には日本の人口が半減……
なんてぇことを仰っている学者さんも居られるとか。
本当はどっちなんでしょうねぇ。

明日のことも判らない僕には相当に難解な問題です。
でも、これだけは言えますよ。
不要な魚……と言って、
陸にポイ捨てしたり、踏みつけて殺したりするのは、
資源の無駄遣いだけではなく、水質悪化にも繋がると言うことですね。
ままままま、難しい話は置いといて話を釣りに戻しましょう。

この水深差によるバスの生活習慣の違い、
捕食対象の違いを人間社会に当てはめるとですね、
立ち喰いそば屋では立って細い蕎麦を食べ、
普通のそば屋では腰かけて太い饂飩食べる???
違いますね、まったく違いますよね。

でも、こういうことは言えると思うんですね。
飛行機でのエコノミークラスとエグゼクティブクラスの差!
つまり、シャロー(エコノミークラス)での捕食活動はバスにとって、
結構なストレスになるけれど、
ディープ(エグゼクティブクラス)での捕食は餌をセレクトできるなど、
比較的のんびりと食べることが出来るじゃーないかな、と。

そう考えるとですね、シャローでルアーにバイトさせるのは、
ストレスが溜まって爆発寸前のバスなので、
細身のルアーで速い動き……となり、
ディープでのバイトを増やすには、
大きめのサイズでスローな動きに尽きる……と言うことに、
導かれるんですね。

確かに、一概にバスの動きを「こうだ!」と決めることはできませんが、
こんな考え方もあると言うことを、
頭の隅に入れて今後のバスフィッシングを展開して行くと、
貴方自身のパーツが増えてバスフィッシングにより厚みが増し、
面白さが倍増するんでは? と思う次第ですね。

 

さらにもう一つ、僕の経験から申し上げると、
最近の霞ヶ浦バス、ストラクチャーに着く傾向が強いですね。
何もない場所でウロウロするバスが居なくなりましたね。
これは、天敵であるウの捕食から逃れるためだと思われます。
ウを追い払い、ウの産卵を抑制できれば、
この傾向はおさまって来るかも知れませんね。
でも、こればっかりは難しい。
ウも必死で生きているのですから……。

 

僕たちにできること、先ずは釣り場の清掃活動ですね。