■意外と面白いブルーギル釣り

ブルーギル(サンフィッシュ科)、
学名をLepomis macrochirus Rafinesque といい、
原産地は北アメリカで日本へは1960年に移入され、
静岡県伊東の一碧湖に移植され繁殖した。
食性は雑食で、他の魚の卵も食べてしまうことから、
他魚種への食害が懸念されるが、ハッキリとしたデータはない。

バスと共に外来魚として括られ、
バッシング(攻撃)のターゲットになっているブルーギルであるが、
飼ってみるとなかなかキレイで可愛い。
十数年前までは、『皇太子殿下(現天皇陛下)への贈り物』、
として有名だったが、最近では害魚の最右翼に上げられている。

さて、このブルーギルを釣るのであるが、
バスを狙っていて釣れてしまうと、
「なンだ〜ギルかっ!」。と一笑に伏してしまう魚ではあるが、
専門に狙ってみると、これがなかなか面白い。
例えは良くないが、日本的な釣りで解説すると、
マブナ釣りからタナゴに移行する感じである。

まず第一が、ルアーが小型になる。
使用するサイズが、2〜5cmのフローティングミノーだからだ。
こいつを投げるために、ラインを細くしたり、
軟らかいロッドを使ったり、手首でビュッと投げたりなど、
タックルを繊細にする必要がある。
呉々も云っておくが、5cm以上のものは使用してはいけない。

ブルーギル釣りの面白さは、やはり水面アタックと水面小炸裂である。
そのため、ミノーは泳がせない・・・これが第一条件。
万一、アクション中にバイトしたら、
それはファールなのでカウントしない。無効になるのだ。
4月の下旬あたりからブルーギルの活動が活発になるので、
遊びとしてはゴールデンウィーク辺りから楽しめる。

ブルーギルがこれ程までに増えてしまったのは、
やはり釣る人がいないからだね、と思う。
そこで、年に数回、ブルーギルだけを狙ってオカッパリをする。
こうすることで、少しは生物コントロールができたかなっ?
と思ったりもする。
食物連鎖の頂点に立つ魚はやはり釣らないとね。
リリースしても一割程度は死ぬらしいから・・・。
ということで、キャッチ&リリースではあるけれど、
この時期ブルーギル釣りをして霞ヶ浦の釣りを堪能している。

水面だけがターゲットなので、使用ルアーはICミノー。
超小型のルアーである。どれぐらい小型かというと、
全長が1インチ、つまり2.5cmしかないのである。
こいつを思い通りに飛ばし、ブルーギルとファイトする。
また、時にはバスが・・・ッてことも。
そこで、それなりのタックルが必要になる。
スミスの谷中洋一のお薦めは、MT-60ULPということだ。
オレはこのロッドがどんなものかは知らんけれど、
釣りの大好きな谷中の言葉を信じるとしよう!
信じるものはスクワレル・・・どっかのルアーにあったなぁ。
えっ、オレが使っているロッド?
シリウスのGSRS-60SBLだ。これだと硬すぎるぜっ!
でも、バス屋のオレにはうってつけだい。
と、負け惜しみを云ってはみたものの、
楽しみたいと思うならそれなりのタックルを選ぶべきだよ。

ロッドが硬調子だと、5cmのパニッシュとかも使いたくなるだろッ?
でもね、ギル釣りにはなんてったってICミノーだな。
バスを釣るなら5cmのフローティングミノーでも良いけれど、
ギル狙いには超小型のフローティングミノーが面白い。
さぁーて、明日も土浦で会議があるから、明日も行ってみるか?
行ってミノー、アイシー???


バスも釣れてしまう。が、こんな小さなベイビーサイズ。


対象魚以外は殺してしまう。こんな釣り人には決してなりたくない。


これが本命だ。呉々も言っておくが、バスは外道なのである。が、殺し たりはしない。
もちろん、ボラだって、ニゴイだって、マルタだって・・・。