吉川 康之

栃木県在住の平凡なサラリーマン。

湖およびエリアでのトラウトフィッシングを楽しんでいます。



《 晩秋の芦ノ湖 2016(そのA)  2016年12月初旬 》


今回も 2016年 秋シーズン 芦ノ湖のミノーイングの釣りについて振り返ってみました。

前回も述べましたように、私の中での晩秋の芦ノ湖の釣りといったら 大荒れの天気の中、冷たい波にもまれながらひたすらにミノーをキャストし続けるといったイメージがあります。絶え間なく打ち寄せる波が釣り人の気配をかき消してくれ、それが賢くなった大鱒たちの警戒心を解き、とびきりのチャンスをもたらしてくれるに違いないと信じているからに他なりません。
過去に良い釣りをした経験を思い返してみると、それはかなりの確率で荒れた天気の日が多く、そう考えてしまうのも至極当然の事なのでした。

たとえ天気が穏やかな日でもそれに合わせた探り方はあるのですが、ただ巻きのような神経を使うスローな釣りが中心となってしまうため、出来る事ならあまりやりたくはない。季節柄、ガンガン・アクションのミノーイングはさすがに無理だとしても、やはりミノーの釣りの醍醐味であるアクションで誘って魚を出したい!
それを考えるとやはり荒れた天気の日を望まずにはいられないのでした。


しかし私のそんな思いとは裏腹に2016年の晩秋はいつも穏やかなお天気の日ばかり。今日は久しぶりに荒れそうだという日も、その日に行けるかどうかと言えばそんな訳もなく、なかなかタイミングが合わずにモヤモヤした日が続いていました。

そして12月初旬のある日、ついに待ちに待ったその日がやって来ました!
風ヨシ! 波ヨシ!! そして雰囲気ヨシ!!! と三拍子揃ったその日は未明から強い北西風が吹き付けていました。


晩秋の芦ノ湖、さらに今回の様な荒れた天気の日に私が頻繁に使用するルアーは【パニッシュ85F】。私はこれを主にジャークアクションで多用しています。ジャークの回数はいつも1〜2回程度で、その後のステイ時間は(とても感覚的ですが)2秒を基本にその前後も試したりしています。これにさらにジャークの強さ(ルアーを飛ばす距離)や方向(縦or横ジャーク)なども振ったりしているため、その組み合わせは数えきれないほど。ところがこれだけ多くのアプローチに対して、訪れるバイトは一日やっても数回あるかどうかといった感じなので、釣れたとしても果たして今のアクションが良かったからなのかどうか?
これについてはいつも判断に困ってしまうというのが正直なところだったりします。

パニッシュ85F
春は巻きの釣り、そして晩秋はロッドを使った
リアクションの釣りで多用しています


そして当日の状況ですが、この日も辺りが白み始めてきたタイミングでファーストバイトがやって来ました。
ジャーク後のステイの浮き上がりの際に『ゴンッ!』。
立ち位置からほんの数メートル先といった至近距離でのバイトで、この荒れた天気(さらに向かい風)の日ならではといった出方でした。

ブラウンを期待していたのですが、相手はまさかのコーホーサーモン!
この日はこの魚の回遊に当たったのか、その後も短時間のうちに2匹の個体がヒット(うち1匹はバラシ)、荒れた日はやはり釣れるなぁ!という確信がさらに深まる結果となりました。


朝マヅメに出たコーホーサーモン(46.0cm)

パニッシュ85F カラーはNo.29 HHGOR


この日 2匹目となるコーホーサーモン(44.0cm)

パニッシュ85F カラーはキャンベルオリカラ


ところでこのコーホーサーモンという魚、私の記憶ではたしか2014年から毎年春先に試験的に成魚放流(大きさは20cm前後?)されている魚で(間違っていたらスイマセン)、芦ノ湖では最近入って来た新参者である筈です。

昨年の4月にも表層のミノーイングで20〜30センチ前後の個体がポツリポツリと釣れていました。その時の体色は銀白色で一見すると虹鱒のようですが、背中の特徴的な斑点で区別が可能。またとにかく鱗がよく取れる魚で釣りあげた際の扱いにあたふたしたのをよく覚えています。

ところが今回釣りあげた個体は、春先のそれと比べたら遥かに大きく(大きい方は46cmありました)、体色は全体的に黒ずみブナ模様が出ており、口先なんか『へ』の字に曲がっちゃったりして、あの頃の色白で優しい顔立ちの君はいったい何処へ行っちゃったの!とあまりの変わりように驚かされました。


うっすらとブナ模様が見て取れます

全ての鰭が完璧でした


恐らく今回成熟を迎えてしまった個体はこれ以上は大きくなれないのかも知れませんが、もし成熟が遅れてさらに一年この湖で成長を続けるものが出てくるとしたら、50UP さらには 60UP なんて個体も夢ではないかも知れません。

もし岸からのミノーイングでそんなのが狙えるとしたら...
芦ノ湖にまたひとり気になる存在が増えてしまいました(〃▽〃)
2017年シーズンがほんと楽しみです!


風が収まったタイミングで出たブラウントラウト

チェリーブラッドLL70Sの中層リフト&フォールにて


【芦ノ湖の秋色コーホーサーモン(You Tube動画)】



● 使用タックル

ロッド TLB-83DT ラグレスボロン (SMITH)
リール 13 CERTATE 2500 (DAIWA)
ライン VARIVAS ハイグレードPE ブルー 1.0号(13.1lb) (MORRIS)
リーダー TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 12lb (MORRIS)
ルアー パニッシュ85F (SMITH)
※ ステイ時の浮き上がりを早めるため、1サイズ小さな(軽い)フックに付け替えています
チェリーブラッドLL70S (SMITH)
※ フックはテイルのみでベリーはなし。 スミス・シュアーフック シングル6B に付け替えています
ネット チェリーネット・L (SMITH)



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