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日当たりの良いポイントで、日中の最も暖かい時間に賭けてみる。低くいくつかに分かれた砂防堰は
40数年前となんら変わらない。
昔は餌の脈釣りそれも提灯をぶら下げるように仕掛けを極端に短くした
提灯釣りがとても盛んな地区だった。釣り人の車、漁協の関係者の車、見物人の車と解禁日から数日は
とてもにぎやかだった。「ここは俺の川だ!勝手なことするな!」本当はルアーをやりたかったけど、
よくこんなことを言われてなぜかテンカラの練習をしていたが、今はそんな怖い川守もいない。
逆に川は荒れ気味で葦を踏み抜くと落ちるの連続。またずいぶんと水は少なくなってしまった。
過疎化に飲み込まれた山村の里川的風情と渓相もゆっくりと時を刻んできた。
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