猪原 亮

高知県在住。チーム・CATホッグチェイサーズ(海猫)、ショア馬鹿いけいけ2号団所属。

海でスズキ、イカ、青物、フカセ釣りを展開中。



《 サツキ・スズキシーズン開幕 》


さあ、今年もこのシーズンがやってきました。
毎年恒例、春のサツキ・スズキシーズンです。とはいっても、初期はまだ河川内の水温が低いので、スポーニングから回復しきっていないスズキが釣れるのは、もう少し暖かくなった4月中旬ごろからでしょうか。それまでは、釣れてもセイゴサイズなので、サツキを中心に狙います。

前々回のレポで出してましたが、サツキではなくシラメ?戻りアマゴ?とにかく、海には降りてない、河川内残留型のスモルトをいきなりCB70PENで釣ることができました。

そしてその翌週末からは、本格的に朝練を始めて、何とか毎週魚の顔を見ることができていますので、そのレポをさせていただきます。


今年の目標はもちろん40UPのサツキです。それも去年釣ったようなギリギリ40UPではなくて、余裕の40UP!できたら45前後の魚を釣ってみたいな、と欲を出しています。またサブの目標としては、これまで魚は確認しているけど釣ったことのないポイントで釣ること、です。

もちろん川岸や川底の形状、石の配置なんかは毎年変わるので、一概に去年釣れたポイントで釣れるのかと言われればそうではないでしょうし、去年釣れなかったポイントでも、少し地形が変わっていれば、去年と同じことをしていても釣れるかもしれないので、それで釣れたから腕が上達したのか?というと、それは錯覚になるかもしれません。

要は、何でそこで釣れたか?をしっかり整理出来るようになること、でしょうか。自分で言っておきながら、よく分からんなってきました(笑)。話を戻します。


今年は家の諸事情で、なかなか夕方は釣りに行けないので、早朝の2〜3時間勝負で毎週末に朝練をやっています。土日は人も多く、サクラマス釣り程ではないにしても、なかなかの激戦区です。

今年の川の状況は、とにかくシラメが多いこと。解禁前から下流域のポイントを観察してきましたが、淵という淵で、シラメのライズが見られます。それもすごい数。食べているのはおそらくユスリカのピューパか成虫で、ライズしているところを見ても、何を食ってるか見えません。ただ小魚でないことは確か。動きが違います。今年の解禁当初はとにかくベイトが居ませんでした。稚アユも少なく、イナッコもほとんど見えませんでした。

何でこんなにシラメが下流域に多いのか?今年はエルニーニョの関係で、全国的にもそうだとは思いますが、土佐湾は平年に比べて著しく冬場の水温が高かったので、その影響であまり海に下れないままだったのか?それともただ魚の絶対数が多いだけなのか?

前者となれば少し残念なシーズンになってしまうかもしれませんが、後者であれば4月以降に結構な数のサツキが釣れてくれるはず・・・結論は今後の結果にゆだねます。


今年の2匹目は、1匹目を釣った10日後の朝でした。朝一に一本絞りの瀬が淵に流れ込む場所で、自分が立ち込む前に毎度チェックする岸際のかけ上がりを、DDパニッシュ65でトゥイッチしているときでした。

釣れたのは30p前後のサツキ?シラメ?コンデションがあまり良くないので、シラメということにしておきましょう。でも背中は青かったです。

この後、本命の淵頭の流芯では何の反応もなく、徐々に釣り下りながら、「毎年魚は見るけど釣ったことがない」、平瀬に進みました。するといきなり、DDパニッシュのクロスからのただ巻きにさっきと同じぐらいの魚がバイト!しかし、これはランディング直前で無念の針外れ・・・しかし、今まで釣ったことがないパターンで魚を掛けれたことに少し満足。魚の数が多いから、掛かってくれたのかな?


少し釣り下ると、こんどは明らかに魚を追いかける複数のボイルが発生!待ってましたとばかりに、すぐにCB70PENに替え、5投目でした。今回は水面下ではなく、水面を、パニックアクションをイメージして、少し派手目で早めのドッグウォークと水しぶきを出しながら、ボイルがあったあたりをクロスで引いていると、「シュボッ!」とバイト!

マジか〜!また来た〜!!CB70PEN面白いっす!!釣れたのは、これはサツキではなく、本流アマゴと言ったほうがいいのかな?うっすらパーマークが見える25pくらいの綺麗な魚。そういえば、去年も本流アマゴに近いような魚を釣った記憶があります。


この日は3本の魚と出会えることができて、魚は小さかったですが、心はとても満足いく釣行でした。


翌週は土、日と2日連続での朝練!母ちゃん(嫁)、許してくれてありがとう!!

朝一は、先週入ったポイントより1キロほど上流に上った瀬と淵が連続しているところ。雨が降らず、渇水気味で瀬がかなり浅くなっているので、魚は必ずこの淵で溜まっているはず、という読みでした。ただし、ここも昨年は釣れなかったポイント。地形は若干変わっていて、以前は対岸が深く掘れていましたが、今年は対岸が埋まり、川の中央が一番深くなっている状況。


とりあえず、朝一のセオリーとして流心ではなく、岸際。瀬の流れ込みによる反転流と流心が徐々に開いていく境目辺りで岸際から順番にDDパニッシュ65を通していきます。岸際では来なかったので、少し沖目、反転流と本流の境目辺りにダウンでキャストし、リールをあまり巻かずに定点トゥイッチしていると、「スコーン!!」とひったくるアタリ! やっぱりDDパニッシュです!


30p弱くらいですが、背は青く、ほどほどに体高もあるので、これはサツキ型かな?きれいな魚です。


さて、日も上がったので、本命の瀬の流れ込み、流心を狙います。ここもポイントの上流側からダウンクロス気味でキャストし、流れ込みのかけ上がり付近に流し込んでトゥイッチしていると、「ゴン!」と重たいアタリ!!しかし乗らず!

その後、数キャストしましたが、反応がないのでいったん場所を休めます。その間、下流の平瀬でCB70PENを流してみますが、魚の気配がなく出ません。魚は淵の中にたまっているようです。


30分ほどして、さっきのポイントに戻ります。今度はルアーもアプローチも変えてみます。ルアーをチェリブラ70にして、流れ込みの真横からクロスでキャストし、トゥイッチに少し強めのジャークを織り交ぜて早めにリーリングしてみると、一発でバイト!

首を振りながら、ギラギラとスピーディーな横走りを見せます!やっぱりさっきのアタリの正体はこいつらだったんだなと。


これは尺越えで、またまた綺麗な魚でした。いっとき見とれてしまいました。

まだこのポイントには魚が居そうでしたが、帰らなければならない時間も迫っていたし、2本も良い魚が釣れてくれたので、この日は帰宅しました。


翌朝、この日は一転、最下流部の大淵へ。新たな魚の群れが入っていないか、チェックする目的の釣行です。 朝一、毎年朝からボイルが発生するあたりを眺めていると、「シュバッ!、ボコッ!」と始まりました。うん、居るには居ます。ただサイズはそんなでもなさそう。

この日の最初のルアーももちろん、この時期に無敵の威力を発揮するDDパニッシュ65。ただ、前日まで使っていたレーザーワカサギが、トウイッチ及びジャークのし過ぎで穴が空いたようで、浸水したため、新品のGMアユをこの日は使ってみました。

稚アユのイメージ、僕的にジャストサイズ、ジャストカラーだったレーザーワカサギは、これまで約3シーズンにわたって活躍してくれましたが、使い過ぎて穴が開くという、名誉の退任でした。お疲れ様でした。


そして、このGMアユ。いきなり釣ってくれました。これも30弱くらいのサツキ型。淵の流心部へキャストし、トゥイッチ1回目でいきなり「ゴンッ!」



そして衝撃の展開!サツキを釣った次の一投目。流心を外れたところからただ引きで回収しているとき、突然90pはあろうかという巨鯉が突進してきて、GMアユに襲い掛かり、反転した拍子にラインブレイク・・・早めに巻いて回収することもできたろうに、「ちょっと掛けてみるか」、と遊び心が招いた悲劇でした。ドラグがちょっときつすぎました。GMアユ、短い命でした。また、新品のDDパニッシュを出さねば・・・悲


● 使用タックル

ロッド 8ftのライトアクショントラウトロッド
リール 2500番台
ライン PE06+リーダー(フロロ2号)
ルアー DDパニッシュ65F、SP(レーザーワカサギ、GMアユ)
チェリーブラッドMD70(ゴーストアユ)
CB70PEN メタルサイド



[ 戻る ]