当選を知ったのは仲間からの1本の電話だった。積極的に当選情報を確認するほど神通川への強い思いがあったわけもなかった。何せ片道300kmの遠征で漁期も2カ月という短い。自然が相手なので昨年のように釣れる保証はない。自分でも意外だったが数日間悩み続けて出した結論は、挑戦することだった。次にいつ当選するかわからない。「なんとかなるさ。」そう思いながら手続きを進めた。 決断後の行動は早かった。すぐに富山在住の友人に神通川の案内を依頼した。北国特有の鉛色の空の下、案内されるまま神通川を見て回った。核心部は敢えて聞かなかった。川へのアクセス、美味しい食堂、屋根のある駐車場、水場やトイレ。遠征組に必要な情報を入手し、釣行の日を待つだけとなった。
「押しの強い川」これが第一印象。釣果は下流域に集中するようだが、この下流の釣り場が1.7kmと極めて短い。そのうえトロ場はほとんど無い。一方上流は瀬の連続で淵らしい深場も見当たらず、水深の違いはあるが瀬の釣りになるとはわかった。これには少し驚いた。
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