高木 歩

ショップでの勤務経験を生かした豊富な知識を併せ持つフライフィッシャー。

トラウトの魅力にとりつかれ栃木県に移住。現在は那珂川水系・鬼怒川水系を中心に活動中



- 「6月中期の那珂川と鬼怒川」 -


 6月中期に入りようやく時間が取れたので、久しぶりの早朝の那珂川本流に立った。
 若干の降雨があり、水位は上がったらしいが、平水には程遠い・・・・少しでも水量のある場所をと選定したポイントだが、想像以上の渇水に愕然となる。

 なんとか気合いを入れてチェリーブラッドMD70の投射開始!!数投で反応があり、かなりの重量感でロッドがしなる・・・・
 想像通り、那珂川外道定番のニゴイさん・・・・これがかかると、フックは伸びるし、ポイントは荒れるし、モチベーションは下がる一方なのだが、気を取り直し、ルアーを交換しキャスト再開!!

 数投後、またもや記憶に新しい重量感・・・・・・・・・・。  ポイント移動・・・・・。


 数キロ上流のこのポイントは、水色も良くニゴイさんの気配は希薄で期待が持てる。
 流れのど真ん中に浅瀬があり、対岸にロングキャストが必要な為、バッハスペシャル10gに結びなおし攻撃開始!! じっくりと流れに乗せドリフトすること数投目、鋭いアタリが伝わってきた!! フッキング後の特有の抵抗は、本命独特の躍動であり、しかも大きそう・・・・・  足元の浅瀬まであっさりと寄ってきた魚体をみて思わず「デカッ!」

 50cmは間違いなくありそうな、本命サクラマスを目の当たりにして、緊張した私を更に焦らせたのは、浅瀬に来てからの縦横無尽の抵抗である、数回の突っ込みをかわしたが、“フッ”と反応が無くなり、サクラは流心へ戻って行きました・・・・・・・・。

 その日、気晴らしに、近所の箒川C&Rでニジマス釣りをしたものの、気持ちは晴れず、鬼怒川に行った仲間と情報交換をすると、40cmオーバーのヤマメをキャッチしたとの事で、さらに内心穏やかで無くなった・・・・・・。


 翌日、仕事をモースピードで終わらせ、フライロッドを片手にイブニングの鬼怒川に立つ。
 水面ではすでにヒゲナガのスケーティングが見られ、情報をもらったポイントにゆっくりと近づくとライズ!! 情報通りである。

 ヒゲナガアダルトをダウンで流すこと数投でヒット!!重たい流れからランディングしたのは、35cm位のヤマメである、位という訳は、フックを外し撮影しようとしたら、“ツルンッ”と逃げられました・・・・・


 しかし、ライズは他にも・・・・・
 やや下流に移動し、ライズめがけフライをドリフトすると、一発でヒット!!先程より、やや重量感が増している。無事ランディングしたのは37cmのヤマメ!!


 これでも上出来なのだが、撮影しようと岸へ戻ろうとした所、今度はやや上流でライズの主を発見!! 上流へ回り込み、フライをドリフトすること数投でロッドが引き込まれた!!

 躍動感は先程のより間違いなく大きい!! しかし、流れに乗った瞬間、フックアウト・・・・残念だが、ライズも無くなったので納竿とした・・・・・。


 翌日・・・・・昨日のライズと躍動感が忘れることが出来ず、再びイブニングの鬼怒川に立つ。

 途中降雨に見舞われ、ヒゲナガのハッチもまばらの状況下であったが、昨日よりやや上流でライズ発見!! ドロッパーにヒゲナガアダルト、リードフライにウェットの定番システムを、慎重にドリフトすること数分、ライズも止み諦め始めたころ、“ズン”という鈍い感触と共に、ロッドが絞り込まれた。

 慎重にやり取りをし、重たい流心から引きずり出したヤマメは、41cmの大台突破!!昨日からの課題をクリアし、納竿とした。




 2012年は絶不調だった鬼怒川だが、今季は復活の兆し。しばらく鬼怒川通いが続きそうである。


使用タックル

ルアー(那珂川)

ロッド IBXX-73SD
ライン ナイロン6lb
ルアー チェリーブラッド70MDヤマメ
バッハスペシャルジャパンバージョン10gSBLP

フライ

ロッド 10ft #5/6 オリジナルウェットロッド
ライン WF6F
リール マリエットラージアーバーM-2
フライ 箒川C&R ヘビーウェイテッドハーズイヤーニンフ#10
鬼怒川 ヒゲナガアダルト#6・サルバトールヒゲナガ#6(オリジナルウェット)



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