市田 郁一

山形県新庄市在住。最上フライフィッシングクラブ事務局長。
セクシートラウト所属。

山形最上エリアを中心とした渓流・本流のフライフィッシングを得意とし、特にドライ・ウェットの釣りはフィールドから得たハウツウを細かなところまで活かした釣りをする。
ショアからのソルトも得意で、冬は凍結路面にもめげず仕事後に片道1時間半をかけて連日海に向かうこともしばし、シーズン中は渓流のフライ〜夜のソルトとダブルヘッダーで寝る間も惜しむ釣り人。



- 奥羽山渓釣行2013−1 -


山形県内陸北部各河川

5月初旬〜6月中旬

 今冬は昨冬に比べ超が付くほどの大雪であった。
 3月の解禁日は当然釣りにならなく、4月中旬からは雪代に泣かされ、それは5月のゴールデンウィーク後まで続いた。

 平年であれば5月のGWで農家さんは代掻きに追われるのだが土壌温度が低いのかまだ残雪が残っていたのか昨年の大雪年に引き続き大幅に遅れをとっていた様だ。田植えでさえ、つい1~2週間前に終わったばかりと・・・大幅に遅れている様子。

 そんな状況下でも5月のGWからは関東の釣友は例年通りやってくる。そして6月に入り谷の浅い渓は水量は落ちたものの地味に雪代が入って水温も10℃を切る、谷が深い渓は水量が、例年同時季に較べ水量は多めで推移しています。

 そんな中で遠方の釣友をガイドしながらの釣行です。

櫻の開花も大幅に遅れ花は咲いても
バックの田んぼは、まだ代掻き前段階

 水量が落ちない中、フライの釣友との釣行では川を渡るのも危険が伴うので岸沿いを釣り歩く、フライへの反応は小山女魚が出る程度で例年の良型山女魚はなかなか出てくれない。ルアーへの反応も食いが浅いというか何というか・・・人的プレッシャーではないタフコン状況が続いた。

 そんな中でも午後4時を過ぎれば2週間遅れの水生昆虫がハッチしてやや活性は上がるもののなかなかどうして上手く行かない。

 私的ルアー状況では先行の釣友(フライ)を余所に100m後ろから釣り歩くもDコンパクトをサーチングルアーとしてDコンタクト・JADE43MDF等気持ちよく良型の岩魚と山女魚がヒットしてくれる。山女魚に関しては全般的に痩せ気味と餌となる小魚や水生昆虫を上手く捕食できていない様子。岩魚は逆で丸々と太ってお腹ポッコリ型が多くHitしてくれる。この違いはやはり水量と水温なのだろうか?


 そんな中、高さ2mほどの落差堤下の岩盤割れ目を狙いDコンタクト63チャートヤマメをロングキャストのピンスポットで割れ目上流にサミングで静かに着水させた後、3秒ほどフォールタイムの後に激しいハイパートゥッチングで割れ目付近を通過させると・・・IBXX-53MTHがグンニャリのまま止まる!

 一瞬鯉かと思ったが首降りとローリングでかわされそうになりながらもネットには入りきらない岩魚が!厳つい顔立ちの40Upな岩魚であった


 日を追うごとに田畑がある流域では代掻きに必要な水の取り込みがあり減水してくる、水温は相変わらず低いままに・・・。

 そこまでくると当然田んぼが無い上流域へとエリア変更になる。北向きの斜面にはまだまだ沢山の残雪が残っている。取水していない上流域は流石に今時季にしては水量が多めでミノーの操作性は格段に良い!


 こんな柳の下的な・・・ポイントが大好きなのでついつい長居してしまいます。


 まだ梅雨入りもしていない東北南部であるが、今後のお天気動向が読めない状況ですがケースバイケースで今後も楽しんで行こうと思う。

 帰宅時晴れた日であれば夕刻の鳥海山を観ながら帰途に就く。至福の時である。



使用タックル

ロッド トラウティンスピン インターボロンXX IBXX−53MTH
リール Daiwa EXIST 2506
ライン PE0.6号
ルアー JADE MDF/SP・ D-CONTACT(含む63・秋)・D-DIRECT・D-INCITE・D-COMPACT・
AR-HD Minnow・NIAKIS・AR-S・PURE&PURE SHELL日本アワビ


Facebook http://www.facebook.com/fumikazu.ichida
Facebook Smith Trout World / スミス トラウト ワールド http://www.facebook.com/smithtrout



[ 戻る ]