鹿児島の晩秋トップチニング

古谷 英一

鹿児島県在住。錦江湾を中心とした鹿児島県内のフィールドでショアからのソルトウォーターゲームを追求している

今シーズン、様々な事が相次いで、トップチヌへと行きだしたのが8月末。多くの人が、そろそろトップチヌをしなくなる頃に私はシーズンイン(汗)。
でも、安定の釣果に、少しホッとしつつ、楽しんだ夏の終わりでした。
そんな鹿児島も11月に入ると、流石に朝晩は冷え込む様になりました。でも、日中はしっかりと暑いので、しっかりと日が照り込むと水温も高めを維持できます。
なので、鹿児島ではまだまだトップチニングが楽しめる、という事です。


11月中旬、今シーズンの最終釣行という事で、ホーム河川へ。しかし、天気が崩れていくタイミングと重なり、東の風が強い上に、日差しも遮られてしまうは、雨は降りだすは・・・・。シーズン終盤としてはコンディションは最悪となりました。
強い風で波立つ川面、日差しが一定方向から入る訳ではないので、乱反射も大きく広範囲になります。はっきり言って、トップゲームには向かないコンディション。
飛距離を出して遠いポイントを探れば探るほど、使用するチヌペンが全く見えず。チヌの反応も目視出来ないため、食わせのアクションなどを加える事も出来ない状況です。


そんなタフコンディションには、やはりチヌペンFWのMクリアーオレンジやMクリアーレッドが大活躍!
曇り空の複雑な乱反射が広範囲に広がる水面の中で、きっちりと目視できる視認性の良さは、この2カラーに勝るものなし。おまけに風波で水面が波立っている中では、ルアーを見失いやすいので、そんな中でも見付けやすいカラーは、絶対的に有効ですね。
それに加えて、普段から想像を超えるチヌからの反応を得られるカラーだけあって、この悪コンディションの中でも桁違いの反応を見せてくれます。もう、手放せないカラーになっています。

基本的には、広範囲を広く探るスタイルで攻めるホーム。そのため、風が強いと本当に釣り辛くなります。
だいたい50m以上ルアーを飛ばし、そこから流れを利用しつつドリフトさせながらの釣り。視認性が良ければ良いほど、釣りは優位になります。それがトップゲームですよね。
細かな操作で、食わせを誘発させる釣りであればあるほど、私には大切になってきます。
そして今回も同じスタイル。ただし、上流から吹く強い風が邪魔をし、ダウンクロス~ダウンの釣りしか出来ない状況。
流して流して、流しまくった後は、ただひたすら回収するという感じ。唯一の救いは、流れの方向と風の方向が一緒という事。これが逆なら、もっと釣りにくい状況でした。


ドリフトさせるも、風と流れでラインが引かれ、テンションを抜くアクションで操作。本当であれば、チヌペンTラバで少しでもラインに引かれにくい様に水の抵抗を増やしたいのですが、反応の鈍い状況で・・・・。チェイスはあるものの、水面へ飛び出さない食い渋り。何かしら、チヌの捕食にスイッチを入れられない状況。
しかし、チヌペンFWとなると、着水からラインが水面へ落ちるまでは、水面を滑りまくってアクションどころではないのです。着水点からかなりの距離を無駄にしなければならず、クロスでのアプローチであればあるほど、無駄な距離が長くなる状況。
結局はダウンクロスからダウンのアプローチで対応するのですが、食い渋りは変わらずでした。
そこにMクリアーオレンジを投入すれば、連続する水面爆発!さらに視認性の良さが、その後の食わせへの誘いをしやすくしてくれます。風と波で誤爆はかなり多かったのですが、それでもかなりの数をヒットさせる事が出来ました!

フタを開けて見れば、コンディションは最悪ではありましたが、夕方、日が暮れるまでに20匹以上のチヌをキャッチ。サイズこそ小振りが多かったのですが、今シーズン、最多の数でした。
そして、様々なチヌペンのカラーをローテーションしたのに、他のカラーではとにかく反応が鈍かった事。本来のこの季節のチヌの反応なのかもしれませんが、同じ場所で同じコースを通してMクリアーオレンジに替えると1投目から連続して水面が爆発するという・・・・。
今シーズンも最後の最後で、Mクリアーシリーズの魔力を思い知らされる事になりました。そして、来シーズンも手放す事の出来ない最重要アイテムになりそうです!

RodダンシングブリームDB-SH72
LureチヌペンFWチヌペンTラバ