辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。
アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。
釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com



《 D-コンタクトでの清流シーバスゲーム 》


シーバスは海〜河口域を行ったり来たりする魚ですが、高水温になる梅雨から夏にかけてかなり上流域まで遡上することが、私がホームとする河川でも最近わかってきました。いわゆる清流シーバスゲームが確立します。清流シーバスゲームでもっぱらベイトとなるのが稚鮎です。サイズは時期によってもまちまちですが、6〜10cmの個体が、私が通う河川では多いです。よって、シーバスゲームといえど、流れの強い中で泳いでくれるプラグで、サイズが10cm以下、かつトゥイッチでヒラを打つようなプラグが必要になります。ここ数年やりこんでわかったのが、SmithのDコンタクト。これのトゥイッチが非常に良く効きます。清流シーバスゲームは日中でも個体が反応することが多いです。理由としては活性が高い個体が居るポイントを選ぶからです。瀬の下流などを基本として落ちてきた稚鮎を捕食するシーバスが居ると仮定してミノーをトレースすることが基本となるからです。





今年は梅雨の雨が長引き、雨量も多く増水気味で河川に入れることが殆どありませんでした。そしてやっと梅雨が明けて条件が整ったので調査に向かいます。まだまだ日が沈まない17時頃。気になっていた瀬の下流へエントリーします。ボイルやベイトが追われる姿は確認出来ませんが、着いていると想定してキャスト。着水から二回のトゥイッチの後、一瞬の間を入れるとズドン!とバイトしました。個体が流れに乗るとサイズ関係なく恐ろしく引きます。数回のエラ洗いを繰り返し、ある程度弱ったところで少し下流にてランディング。ヒレがピンとして流れの中の個体だと感じました。





そしてまた別日、この日は朝の8時ごろにエントリーしてみました。マズメとかでもなく日はしっかりと登っています。少し水量が下がったかな?と思いながら流れの緩やかなところを偏向レンズを使いながら観察していると、2個体程シーバスがまったりとホバリングしています。こういう場合は無視されるパターンがほとんどなのですが、目の前をトレースすると反応しました。コレはイケると思って立ち位置を少し上流にして、ダウン気味で流すと、トゥイッチでヒラを打ったDコンタクトが水面付近まで浮上したところでバイト!しかしそのままエラ洗いをしてフックアウトでした。


気を取り直して次の瀬を見に行くと、単発ですがバコン!とボイルが起こります。すかさずその少し上流に落として1トゥイッチを入れるとズドン!エラ洗いを繰り返しながら一気に流心へ持っていきます。流れに乗ってドラグがズルズルと出ていきます。3度ほどの突っ込みに耐えると後はロッドの反発を利用してリフト。川岸へ誘導して無事ランディングでした。
ロッドは私の中でなんでもロッドと化しているベイライナーmk今回もいい仕事をしてくれました。


【使用タックル】

rod: Smith ベイライナーmk 70
reel: Shimano 19ストラディック2500shc
line:PE 0.8号 リーダー3.5号
lure:Smith D-contact



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