古谷 英一

スミスフィールドスタッフ



《 トップからボトムへのスイッチチニング 》


仕事はほぼ明るい時間帯に終わる事がない私ですが、久し振りの6時終わり。前回もそんなパターンで釣行した気もしますが、再びですね(笑)
今年はデイゲームもなかなか行けず、ナイトゲームも・・・コンディションのわからない中、ダッシュでポイントへ。狙うはチヌ!トップで水面炸裂を期待して。


例年になく暑い今年。しかも、梅雨の前半は雨が少なく、後半は大きな被害を中国・四国地方に・・・被害に合われた方々、まだまだ復興にはお時間が掛かるとは思いますが、少しでも早く普段の生活へ戻れる様にお祈りしております。
そして、厳しい暑さが連日続く夏。川は一気に渇水へ。そんな夏のゲーム、それがトップチヌでもありますね。
夕マズメの短時間勝負。夕日で西の空が赤く染まる頃から慌ててのスタート。ポイントをダイレクトに狙うためウェーディングで今回は攻めます。


ポイントとしては、河川中流域。シャローと深場がからんで、しっかりとブレイクのあるポイントを攻めていきます。
普段、潮位が高い場合にはシャロー側へ上がっているチヌですが、当日はド干潮。シャロー側への侵入は少ないと考え、深場からブレイクに掛けてを入念に素早く探っていきます。

使用するのはチヌペンTラバ。潮の動きは緩やかに下流へ。夕日に染まる西側の空が水面に反射し、チヌペンTラバの引き波がそれを乱していきます。そして程なくして、水面から水飛沫、その後も引き波立ててチヌペンを追従、再びアタック。この繰り返しですが、今日のチヌはサイズが小さく、なかなかフッキング出来ず(汗)。

こんな時は、ワイドなアクションと立ち上がる程度のショートステイ、これに限りますね。大きめにスライドさせる事で、チヌの興味をそそりつつ、逃がしまいとする闘争本能を掻き立てて、急なステイで確実なバイトを誘います。
これで最初にフッキングしたのは手の平クラス(汗)。これが多いとノらないのも頷けます。そして、その後もフッキングしても途中でバレるっていうのも、口へのフッキングではなく口周りへファールフッキングが多いって事ですね。



サイズを選ぶ事は難しいので、とにかく少しでも大きいサイズを探します。少しずつ移動し、深めの場所を丹念に探ります。
視認できるギリギリ、遂に激しいバイト。これはミスバイトでしたが、その後のアクションでも追尾、ポーズで即バイト!しっかりとフッキングしたのは、45cmの本チヌ、クロダイですね。この1匹を待ってました。



撮影を済ませば、水面を目視で確認出来ず。たまたまBOX内に入っていたワンセットの黒鯛大将とARリグ、これを使って少しボトムを探ってみます。すると、チヌ独特の金属的なバイト連発!しかし、サイズが小さいため、激しいバイトの割にはフッキング出来ず。数が入っている事は確かですね。


そこで、ボトムのスローリトリーブから、数度のショートパンプとカーブフォールからのボトムステイ。この一連のアクションを好奇心旺盛な小型を避けるために、テンポよく行います。もちろん、ステイも長くはとりません。
ショートパンプを数度行う事で、小さすぎるチヌを避け、フォールからショートボトムステイに対して反応を遅らせます。出遅れた小さなチヌは食わせの間に即反応はしないので、遊泳力の強いサイズのいいチヌがその隙にバイトし易いのです。これをリズミカルに行う事で、フグなどが多い時にも効果的ですね。
とは言っても、今回は少しサイズが上がっただけでした。手の平サイズは交わせても、30cm前後では早めのピッチでも反応してきますね。




夕マズメ前後の短時間釣行でしたが、久し振りのチニングは、トップ、ボトムと楽しむ事が出来ました。まだまだチヌのシーズンは続きます。皆さんも夏の楽しいゲームを楽しんでみて下さい。


【使用タックル】

ロッド・・・ダンシングブリーム翔DB-SH72
リール・・・2004番
ライン・・・PE0.6号
リーダー・・・フロロカーボン12lb
ルアー・・・チヌペンTラバ黒鯛大将 +ARリグ



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