古谷 英一

スミスフィールドスタッフ



《 夏の河川内トップウォーターゲーム 》


ソルトゲームでトップと言えば、オフショアのシイラやGT、最近ではヒラマサなどの青物も思い浮かぶ。そして、ショアゲームではチヌ。今では手軽に出来る近場のエキサイティングゲームとして人気を集めてますね。
今回は、そんなトップチニングへ・・・と言っても仕事帰りの短時間釣行です(笑)数カ月振りの定時上がりに、ダッシュで南薩河川へ。釣りする時間は暗くなるまでの1時間半。しかも、台風接近により風が強く、最干の潮止まりから。トップチニングには最悪ですね。


このトップチニング、出来る限りは潮の動いている時間帯がいいのは当然ですが、河川の場合は上げ潮よりも下げ潮の方が良く動きます。今回の様に、干潮からの満ち込みというのが、最も潮が動かない時間帯と言え、満ち込み始めは海からの潮が河川内の水を押し上げられず、なかなか動かない状態になります。

そこで、少しでも潮の動きがある場所、水の動いている場所での釣りが大切になってきますね。ただ闇雲にキャストしてトップに出てきてくれるほど甘いターゲットではないので。最干、流れが出来る場所、そしてシャローエリアが絡んだ場所・・・と考えると、自ずと答えは直ぐに出てきますね。
河口より順を追ってポイントを思い返していけば、数カ所はピックアップされてきます。あとはその中から、よりチヌの溜まっていそうな場所を探すだけ。


今回、メインの本流とその途中の支流をいくつかピックアップ。まずは水深のない支流から探り、満ち込みの潮が利いてくる頃を見計らって本流へ移動。短時間ながら、細かなタイムスケジュール(笑)
そして、今回使うチヌペンTラバ。チヌの捕食を促すテイルフックのラバーテイルが、絶妙なチヌへの誘いを。このチヌペンTラバに新たに加わった新色をメインにランガンで探って行きます。
基本的にはシャローを探って行くのですが、小さな支流内は川幅も狭く、水深も全体的に浅いので、ここでは少しでも水深があり、流れの利いている場所を攻めていきます。潮が高ければ、支流内全てがポイントへなる場所なのですが、最干ともなれば逆ですね。


そして、きっちりと1匹目キャッチ。アベレージの40cmない位のキビレですね。新色のレッドヘッドグリッターでのヒットでした。
ロケーションとしては、ブレイクラインと護岸に挟まれた、少し水深のあるスポット。ここをアップでキャストし、流れに乗せつつ下流へ向かってアクションさせながらトレース。潮が高ければブレイク上でチェイスがあるのですが、潮位が下がればブレイク下ですね。
支流では、この1匹と一度のチェイスのみ。流れも止まりだした所で本流側へ移動です。


川幅の広い本流では、とにかく広範囲を探る事が大切ですね。時間があれば、瀬などスポットで溜まる場所など色々と回れるのですが、今回は一カ所のみ。シャローと深場が隣接する少し広いエリア。ここを、シャローからブレイクに掛けて探っていきます。 流心側の水深のある岸からシャローへ向かってキャスト。そして、シャローからブレイク、ブレイクから完全に離れるまでのトップで反応し易い場所だけを重点的に探っていきます。

結果は、すぐに。ワンキャスト、ワンバイトの好活性!しかし、風が強くてラインが引かれるものだから、ミスバイトやフッキングミス連発・・・数匹のキビレとおまけのシーバス。短時間ではありましたが、かなり楽しい結果に。風さえ強くなければ、まだまだキャッチ数は伸びてたでしょうね。

こちらではロッキンブラック2とライムヘッドイワシにて!風波で引き波によるアピールが小さくなりがちだったので、少しワイドなアクションを多様。さらに、ラインが風に取られがちになるので、スラッグを少なくするためにも連続的な早めのアクション。これがミスバイトを誘発したのかもしれませんが、これでないと反応が極端に悪く・・・反応させる事を優先ですね。




そんなこんなで、今シーズン初トップチニングは、コンディションは悪いながらもボチボチでした。これから本格的シーズンが楽しみですね!


☆補足☆
トップチニングとは言っても、トップだけに拘るとボーズもありがちです(汗)そこで、ミノーを数本、ボックスに忍ばせておいて下さい。雨による増水や濁りで、極端にトップへの反応が悪くなったり、トップへの反応が渋いって時には、このミノーが非常にいい仕事をしてくれます!
私はサラナ80Fがお気に入りで、梅雨の増水シーズンにはフォローベイトとして多用します。シーバスも来ますが(笑)、チヌの反応はズバ抜けていいですね!これ、オススメです!


【使用タックル】

ロッド・・・ダンシングブリーム翔DB-SH72
リール・・・2004番
ライン・・・PE0.6号
リーダー・・・フロロカーボン12lb
ルアー・・・チヌペンTラバサラナ80F



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