【ファーストフィッシュ】
11月に入り厳しい状況が続く中、今季初めての青物からのあたりは11月前半にやってきた。周りも全く反応がなく、今朝も何もなく終わるのかと思い始めた時だった。トップに反応が無いため、少し中層を探ろうとドラゴンサラナをキャストした。ロングキャスト後、少し沈めてから水面に浮きあげるようにジャークし、そこからフリーフォールをさせる。これまでもフォール中のイレギュラーな動きや、中層からのジャーク時の動き出し、ジャーク後にテンションを抜いた時の水面直下のスライドアクションで喰ってくることが多く、表層には出てくれない魚を何度も掛けてきた。この日も表層に反応の薄いように感じられたので、少し目先を変えようとイワシカラーのドラゴンサラナを投入した。
結果はすぐ出た。数投目、一旦フォールさせたドラゴンサラナを水面に浮かそうとジャークさせようとした瞬間、ゴンゴンゴンゴン。明らかに青物と解る激しいあたりの後、一気に沖に向かって走り出す。掛けた瞬間、これまで掛けた大型の青物とくらべるとそれほどの重量感は感じられなかった。そのためあまり大きな魚ではないなと思っていた。しかしその後恐ろしいほどのスピードで沖に走る様子に違和感を覚えていた。1年ぶりの青物の引きは格別で、シーズンイン早々に結果が出たことに喜びを感じながら魚の引きを味わっていた。幸い隣の釣り人は私のヒットに気付き、ランディングを申し出てくれたためあとは寄せるだけだった。何度か激しい走りに耐え、寄せてくるとその大きさに愕然とした。激しい走りの原因はスレだった。巨鰤をイメージしていたので70オーバーの青物だったけれど、非常にかわいく、少し残念な気分になった。今季最初の青物を獲ることができたので素直に喜ばなければいけないのだが、サイズと掛かり方に自分自身納得がいかず、画像に残すことをしなかった。
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