黒田 響

スミスフィールドスタッフ

ブログ:クロヒビのFishing life!!



《 ジグヘッドタケちゃん×メバピンピンで中層攻略!! 》


 九州の気温は一段と冷え込み、この時期特有の強い北風が吹きつけるようになりました。特に北九州域では地形的にこの北風が吹くと向かい風になってしまい、釣りが出来ない事もしばしばです。しかし、風速7mを超えるような強い北風が吹きつける中、そこには釣果の味方になる状況がありました。

 今回のフィールドは関門エリアになります。風裏を探そうもどこにも逃げ場が無いようなので真っ向勝負です(笑)上記にある様にこの日は強風。21時から釣り始め、満潮は23時。上げ潮から潮止まりまでを狙います。


 最初はプラグからサーチをして、どうしてもプラグに反応して浮いて来ない、レンジにシビアでそこから離れようとしない、などの状況で初めてジグヘッドを使用します。強風で波気立っていたのでトップは切り捨て、サブサーフェイスのガンシップから探っていきます。しかし、バイトは皆無。そこからプラグのアピール度を落としてシラスミノーを始め、色々試しますがショートバイトすらありません。

 プラグの強みは沢山ありますが、特にシャローレンジをジグヘッドでは演出できないスピードで巻く部分は圧倒的に勝るものがあります。しかし今回はそれが仇となりました。強風+波気でラインがたわみ、引っ張られ、上手くトレース出来ません。加え、キャストしてもすぐ手前まで寄って来てしまいます。


 そこでジグヘッドタケちゃん1.8gにメバピンピン1.4inchをセットしたジグヘッドリグを先程プラグで探っていたレンジより深い中層をトゥイッチ&カーブフォールで釣っていきます。早速1投目からヒット!しかしこれは豆アジです。キャストして探るレンジまで落とし込んでいる最中に食ってきたようで高活性なのが伺えます。そこからはしばらくアジングで癒されちゃいました(笑)

 アジを釣りながら頭によぎった事は、「この強風でベイトが岸壁に寄せられている?」「それによって、外灯による足元の明暗でベイトを待ち受けている?」それを実戦するべく向かい風に正面思い切りキャストしてカウント15秒でアクションさせていきます。

 足元付近にきてもピックアップせず、強風によって出来たラインスラックを利用してジグヘッドの頭の向きを沖に向けるようなイメージでフワフワと漂わせます。すると今までの豆アジの「コココンッ」ではなく「ゴンッ」と抑え込む重みのあるバイト!

 一瞬ドキッとしながらも体がビックリ合わせで反応し、かろうじてフッキング(笑)ギュギュギューンとロッドを絞り込む正体は待望のメバルです!

 この釣法がメバルのタイミングと重なったのか、それからは連続ヒット!産卵前の個体や抱卵する個体も交じって30分程でバッカンが賑やかになってくれました。






 色々とその日の状況を模索してパタパタッと釣れてくれるとサイズ問わず気持ちいいものです!「さっきまで釣れなかった」が創意工夫次第、また人が違えば釣れ方も変わるのが魚釣りの醍醐味。その感覚を思いっきり楽しく味わえた釣行となりました。   



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