飯田 康弘

福井県在住。越前海岸を始め九頭竜川に精通するマルチアングラー。ジギング、サクラマス、磯、リバーシーバスの釣りを好む。

ブログ : D-PLUGGERS



《 あの日の夕方 》


2013/9/17 pm6 時頃


あれは台風18号がもたらした増水の引き際だった。依然として濁流の九頭竜川をブラブラと車を走らせながら眺めていた。

足元はサンダル、ネットなし、竿は相性抜群のベイライナーボロン7,6f、軽装備ではあるが一応タックルは積んである。

ふと水の動きがない護岸された小さなポイントを見つけたが、辺りは木と藪に覆われどう考えても投げにくそう。 しかし考え方を変えれば7,6fならなんとかなるかも?


ポイントに降り立つとそこは幅1〜1,5メートル、距離は15メートル程藪が途切れ、縦に長く水路のような水溜まり。水深は増水の為不明。もしや?小魚が本流から避難しシーバスが溜まっているかも?

真上に覆い被さる樹木が邪魔をし5回キャストし、4回はミスキャスト。それほどに難易度は高かった。


ハルカ125S(カタクチシェル)を結びショートにキャスト。勝手に飛んでくれるハルカが可愛い。

完璧なキャストが決まった時、ズンの直後に水面が爆発した。そこそこデカイかな?それより読みが的中したのが嬉しかった。


さ〜て、問題はこれから。その縦長のプールの中をどう寄せてくるか?

カリスマ「三平」のように飛び込んで自分から迎えにいくかw

とりあえず竿をバットまで曲げ強引に寄せる。前日にドブ川で活躍したリールの為、ラインはPE2号、リーダーは20lb、無敵だわw

相手は堪らずエラ洗い!そのまま脇の葦に突っ込んでしまった。


出て来ない。


相手が動くまで少し待つとモソモソ動き始めた。今だ!ロッドとラインを一直線にして引っ張った。

そ、根掛かりしてラインを切るときのあれね。


出たさw


相手は少し休憩を挟んだせいか?さらに勢いよく反対の葦に突っ込んだ。

またかよっ

全然華麗じゃないな・・・。

魚は華麗に釣りたいと日々思う訳でして、まだまだと痛感しましたw

遊んでいるフックが葦に絡み魚に逃げられることが多いが、この日はついていた。

またまた出た!


一瞬のスキにスミスグリップをシッカリ口に掛けると頭がデカイ。

ハチマルのラインは超えたのは確信しメジャーをあてると・・・ あら、そんなにあったのね。

ベイライナーボロン7,6、たまたまPE2号のリール、そんな偶然が重なり捕れた一匹でした。


結果的には良かったが、華麗さに欠けたな・・・



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