後藤 芳久

オフショア(GT、ジギング)、フレッシュウォーター(湖、サクラマス、渓流)と何でも挑戦し続けるマルチプレイヤー。そのチャレンジフィールドは国内に留まらず海外遠征にも及ぶ。
医薬品配送ドライバー。


《 シーカヤックフィッシング22(やっぱり山形日本海はすげぇ) 》


 秋田のサクラマス解禁日になんとか1本を上げて目的を達成し、次の目的地の山形県鶴岡市の小さな港脇のサーフへとナビをセットする。

 サクラマス釣りをしているときに地元のアングラーから秋田のサーフでもワラサ・ブリが釣れているとの情報を貰いかなり心が動いたのだが今はワラサ・ブリよりもキジハタが釣りたい!キジハタなら山形だろう。

 途中、象潟の道の駅で偶然にも日本海に沈む真っ赤に染まった夕日に感動して「やっぱり東北は素晴らしい」を実感。ここは4階の展望浴場から湯船に浸かりながら夕日を望むことが出来る。太平洋側を中心に釣りをしている者にとっては海に夕日が沈む事がとても感動的だった。地元のおじちゃん達は誰も見てなかったけど・・・


 6月2日。朝4時に起床。準備をしていると地元らしきゴムボートアングラーも到着、挨拶をして最近の情報を聞いてみるとここでもイナダ・ワラサ祭りらしい。新潟でもイナダ・ワラサ・ブリ祭りの情報は入ってきているので新潟〜山形〜秋田までの沿岸には大量のイナワラブリが居ることになる。いったいどんだけ居るんねん!

 天気は最高で風も午前中は問題無し、午後から多少吹いてくる予報だ。


出発!

良い天気で良い凪


 5時頃に出艇、沖に向かって漕ぎ出していく。
 まずは定置網を避けて水深25メートル付近まで漕ぎ進み最初はダイビングペンシルで様子を伺う。魚探の反応は賑やかなものの15分ほどやってみるもチェイスもバイト無い。たまらずにチビマサ80gを落とすとすぐにイナダがヒット!その立て続けにサンパク?60センチほどだが痩せ細ったワラサが次々とヒットしてくる。

 こりゃ全部キープしていたらあっという間にクーラー満タンになってしまうな。ポツポツとした反応が出てくるとワラサがヒットしてきてイナダは何の反応も出ないのにジグに纏わりつくような感触がしてストップ&シェイクでゴゴンと乗ってくる。

ワラサ?サンパク?


 そのイナダ・ワラサに交じって時折ビール瓶サイズのアイナメとクロソイもヒットしてくる。以前、秋に来た時にはアイナメは小型ばかりであったが今回ヒットしてくるアイナメは良型ばかりだ。

 サンパク・ワラサを3本だけキープしてあとはリリースを繰り返しながらしばらく楽しんで、その後少し沖に出してマダイを狙う。そろそろ良い時期ではないかと思っていたが1時間ほど何のアタリも無いままにギブアップ。やっぱりバンバン当たる灘に戻ろう。


チビマサでアイナメ

チビマサでクロソイ



メタルフォーカス40gで
 イナダ・ワラサはもう十分なので、さらに浅場に向かいキジハタ狙いにチェンジ。水深15〜20メートルの岩礁帯をタイラバで攻めるがいまいちパッとしない。

 そこでダイビングペンシルが結んであったパドリストにメタルフォーカス40gを付け替えてちょい投げ&ボトムバンピングの釣り方に変えた所これが大当たり。小さいながらもカサゴ、クロソイ、ビール瓶アイナメがコンスタントにヒットしてくる。

 ベイトの反応らしきものはほとんど無いのだがボトムに何らかの変化が出てくると必ずヒットしてくる。ボトム付近のヒットはカサゴ、クロソイだが少し上で食ってくるのはアイナメが多い。以前鹿嶋の遊漁船でジギングをしていてもアイナメは水深30メートルくらいなら水面までジグを追ってくることが多々あったので水圧の変化には強いのであろう。そう言えばこいつには浮袋が無いな・・・


 そのうちに中層でポツポツと反応が出てきてイナダか?と思ったがなかなか食ってこない。しつこく狙ってやっと食わせたらシーカヤックフィッシング初のクロメバルだ。こんなに澄んだ潮でどピーカンの昼間にもヒットしてくるのだな。でもクロメバルはこの1匹だけでその後はカサゴとクロソイばかり。

 そろそろキジハタと頑張ってみるが先にカサゴ、クロソイがヒットしてしまうのかキジハタはヒットせず。キジハタにはまだ水温が低いのだろうか。千葉〜伊豆の海では滅多にお目にかかれないので是非とも釣りたい魚なのだが。

シーカヤック初メバル


ダブルヒット!
 昼近くになって予報通りに風が強くなってきた。慌てて逃げかえるほどの風ではないのだが、ゴムボートアングラーも先に上がってしまい海には自分一人だけ。漁船も遊漁船も見える範囲には居ないのでこれ以上の深追いは危険だろう。

 ラスト1匹!最後はキジハタをと狙っていると今までとは違う鈍重な引き。やったキジハタか!と思ったらカサゴとクロソイのダブルヒットだ。


 改めて山形の根魚の豊富さに驚きながら、次回は必ずキジハタをと後ろ髪引かれつつもバウを出艇場所へと向けた。


● 使用タックル

ベイトタックル

ロッド AMJ−SF510
リール オシアジガー1500P
ライン PE2.5号+リーダーフロロ10号
ルアー チビマサ80g、タイラバ60g

スピニングタックル

ロッド PSS−67L
リール バイオマスターC3000HG
ライン PE1.5号+リーダーナイロン30ポンド
ルアー 13センチダイビングペンシル、メタルフォーカス40g



[ 戻る ]