川又 圭史
(2017 JB TOP50 No.30 スミスサポートプロ)

MTM GUIDE SERVICE
http://kawamatayoshifumi.com/mtm_guide.html



『リザーバー攻略・TOP50第2戦弥栄ダム&第3戦七色ダム』


スミスHPをご覧の皆さん、こんにちは。プロスタッフの川又圭史です。
今回のレポートは「川又的リザーバー攻略」についてお話ししたいと思います。
元々はマッディシャロー育ちの私なので、リザーバーをメインにされている方からは若干「んっ?」と思われるかもしれませんが、そこは少しだけお付き合い下さい(笑)


今回のレポートの内容は、TOP50第2戦弥栄ダム、第3戦七色ダムについての話ですが、両フィールドともに似ている部分があったので同じような目線で紐解いてみました。
どちらのフィールドも、数は釣れども普通に釣るとサイズに悩まされるフィールド、という事は、単純に考えればサイズのみを選んで釣るのみです。ただ、これは釣り人全てに言える事だし皆さん理解していることでしょう。分かっている事を打破する事は簡単そうで一番難しい・・・。そう、簡単というのは「見て選ぶ」こと。所謂、「サイトフィッシング」が今回のリザーバー攻略のキーでした。


どちらのフィールドもアベレージは300g前後。リザーバーとしては普通のコンディションと言われる感じです。
ただ、一撃必殺系が存在するフィールドなのと、スポーニングが絡んでいたため、どれだけこれらのキッカーが入れられるかが上位へ絡むための最大のポイント。

因みに右の魚は、弥栄ダムでプリプラ中に釣れた55cm。

左の写真の魚は、七色ダムにてプリプラ中に釣れた推定55クラス。
※測っていないので目測です。

これらのキッカーを試合中に釣るのはかなり至難の業、これらのキッカーはボーナス的なモノと考え、基本的には1キロ〜1500クラスが混ぜられるポイントを絞り試合に臨んだ。


弥栄ダム戦の場合

プリプラ時のスポーニング進行具合を考え、大半はアフター回復系と呼んでいたところ、試合時には思っていたほどスポーニングは進行しておらず至るところにポストのオスだらけ・・・・・。内心、やってしまったかもと思いながらも、当初の計画通りの「アフター回復出会い系サイト」を敢行。初日は下流エリアから上流エリアを回りながら釣って行くがキッカーが入らず見事に撃沈。

2日目は、狙うエリアを逆に回り上流からスタート。写真の1キロ前後の魚が2本ほど入り、数回ほど入れ替えし2日目は単日9位、

予選27位で通過。

最終日は捲るしかないので、上流エリアを朝から狙うが左の写真の1500クラスとキーパーのみ。

その後、下流域で1300クラスを掛けるも、凡ミスでラインブレイク。

最終順位は26位でフィニッシュ。


七色ダム戦の場合

内容的にはほぼ弥栄ダム戦と変わらず「アフター回復系出会い系サイト」。ただ唯一違う点は、弥栄ダム戦で狙ったような上流域ではなく「カレントが効く」ポイント。クリークの出口や、ベンド部の湾曲が一番キツイ場所のアウトサイド、もしくはインサイドなど。

そして、そのキーとなるポイントで必ず「バスが濃い」場所というのが一番のキーでした。初日は右の写真のキッカーが入り5位スタート。

しかし2日目は、状況が初日とは異なり思いのほかバスが差して来ず、食わせてもミスってしまい撃沈。予選順位を12位まで下げてしまう。最終日は、若干水位が下がってくれたこともあり、思い通りの場所に魚が差すようになって連発し、単日5位で最終順位を9位まで上げる事が出来た。


総括

今回のリザーバー2連戦である弥栄ダム戦、七色ダム戦ともにメインパターンは「サイト」。ただサイトと言っても、回遊系に対しての「ノーアクション系アクションサイト」と「モッサ」を使用した「虫パターンサイト」。

使用したロッドは、バスが浅いレンジを泳いでいる場合やライトキャロを使用した際のサイトの場合はTVS-64L。バスのレンジが深めでストラクチャー付近を釣る場合や、若干スイミング気味で食わせる場合はTVS-61UL。
虫パターンについては、基本「チョウチン釣り」なので、ルアーを掛ける枝が薄ければTVS-64L、カバーが濃い場合はプロトタイプのMLロッドを使用した。

今回の2連戦で分かったことですが、虫パターンの威力の継続が低いということ。以前に比べ虫パターンを試す方が増え、その影響でバスも相当警戒しているように思います。特に七色ダムで虫パターンを試した結果、プリプラでは左の写真のようなサイズが日に数本は獲れていたものの、試合中では見切る個体が増え掛けたのは1回のみ。ただ、プレッシャーの掛かり具合や食わせどころさえ見極められれば、まだまだ破壊力のあるパターンなので個人的にはもっと突き詰められたらと思います。ですので、虫パターンにも使用できるロッドなんていうのも今後作って行けたらと思います。

最後に、本当はもう少し細かく書きたいところなのですが、この先もまだ試合で使うこともありシークレットな部分が多々あります。今回のレポートの中で書いた「ノーアクション系アクション」というのが最大のキーです。恐らくは、分かる人には分かるフレーズでありヒントだと思いますが、レポートで書ける部分はこの辺までとさせて下さい。

本当は七色ダム戦、優勝する気満々だったのですが、やはりそうは問屋が卸してくれませんでした。それくらい見えていたのですがまだまだ修行が足りませんね。この借りは次戦の桧原湖戦で晴らしたいと思います。


※8月のお盆前くらいからプリプラを行いながらガイドも行う予定です。お盆のご予定に悩んでいる方は桧原湖でもいかがでしょうか?
http://kawamatayoshifumi.com/mtm_guide.html


《 タックルデータ 》

ノーアクション系アクションサイト用

ロッド VスペックTVS-64L
リール シマノ10ステラC2000HGS
ライン サンライン シューター3lb
フック がまかつワーム321フィネススタイル#4
ルアー ストレートワーム

ノーアクション系アクションサイト用ライトキャロ

ロッド VスペックTVS-64L
リール シマノ12ヴァンキッシュC2500HGS
ライン サンライン シューター3lb
リーダー ブラックストリーム0.8号
フック がまかつワーム321フィネススタイル#4
ルアー ストレートワーム
シンカー レイン TGスリップシンカー1/16oz

少し深めのサイト用ダウンショット

ロッド VスぺックTVS-61UL
リール シマノ12ヴァンキッシュ2000S
ライン サンライン シューター3lb
フック がまかつワーム321フィネススタイル#4
ルアー ストレートワームもしくはレイン キックリンガー3“PSケイズオリカラ
シンカー レイン TGダウンショットシンカー1/16oz

虫パターン用

ロッド TVS-64LもしくはプロトML
ライン サンライン ソルティメイトPE EGI ULT HS8
※カバーの濃さによって0.5号〜1号を使い分ける。
リール シマノ コンプレックスCI4+2500SF6
ルアー モッサ2.2“&1.6” 根魚大将ムシチューン



[ 戻る ]