村中 義明
(2013 JB桧原湖No.119 スミスサポートプロ)



『JB桧原湖第1戦』


 5月19日に開催されたJB桧原湖初戦のレポートをしたいと思います。

 GWの少し前に解氷した桧原湖ですが、あっという間に水温が上昇し、試合前には12℃前後まで上昇していました。

 前日プラクティスで規模の大きなスポーニングフラットをチェックしに行くと、バスは既に1stブレイク上に乗っていて、徘徊しているのが沢山見える状況でした。しかし、まだプリスポーン状態でネストの掘り跡は少なく、ロックもしていない状態でした。

 この1stブレイク上を俳諧しているローマーは、ご対面してしまうとサーっと逃げて行ってしまい、口を使わすのが難しいので、日差しの向きや風向きを意識しながら、ディスタンスを取ってブラインドで釣って行くアプローチをとりました。

 釣り方はBFシュリンプのキャロライナリグやシャッド系ワームを使ったジグヘッドのスイミングで追尾させて食わせるイメージと、DDパニッシュ70やチェリーブラッド70MDを使ってショートジャークにポーズを交えてリアクションバイトを狙うイメージの二通りです。


 プラクティスでは粗く流したつもりでも、数か所チェックするうちに軽く20匹を超えてしまうほどイージーな状況でしたが、私がメインにチェックしたエリアは圧倒的にオスの個体が多くウェイトが軽いのが問題でした。
 釣り続けると法則性無くポロっとやや重いメスが混じるのですが、レンジ違いであるとか、何らかのストラクチャーに依存して釣れる訳ではなく、今一つ狙いが絞れないままプラクティス終了の時間を向えてしまいました。

 本戦ではこのポロっと釣れるメスに淡い期待をしつつ、リミットメイクしてからコンタクトポイントになる様な各岬をランガンして入れ替えていくプランを組みました。


 

プラクティスでは500gまでならイージーに数釣り出来る状況でした


 試合当日の朝は晴れて無風…

 予定通り朝一に入ったフラットエリアでは風が無いのが裏目に出て食わすのが大変でした。本来であれば30分〜1時間程度でリミットを揃えてセカンドパターンに移行したかったのですがあと1本が入らず、9時くらいから吹き始めた風に助けられて予定よりも1時間遅れてようやくリミットメイクする事ができました。正直、前日の釣れ方からここまで苦戦を強いられるとは思いませんでした。

 リミットメイク後は出遅れた時間をリカバリーすべく速いテンポでランガンしてジャークベイトとジグヘッドリグのスイミングでフォローしながら釣る展開にシフトしましたが、これがまた釣っても釣ってもサイズアップしない展開で、天秤を使ったグラム単位の入れ替えを何度も繰り返すも結局タイムアップ...

 初戦を57位と不甲斐ない成績で終える事となり、反省点が多い試合になってしまいました。


 試合後に状況を分析してみましたが、桧原は縦長なので季節のズレが生じるエリアがあるのですが、包容力のある大きなワンドやフラットほどネストを掘りたい直前のオスが集中した様で、ボディーウォーターに面した少し遅れたエリアではオスとメスの混成した群れが単発で徘徊するルートがあって、そこをタイムリーに釣るのが正解だったようです。

 それと、ウィニングウェイトの読み間違いも大きな誤算でした。2500gで表彰台に絡める展開を予想していましたが、約40位までが2000g台、10位までが2500g台、表彰台は2700gのラインでしたので、900g平均で釣らないと表彰台に上がれないハイウェイト戦でした。


 次戦は7月14日です。すでにアーリーサマーパターンへ移行している頃だと思いますが、桧原湖は3kgを超えるポテンシャルの湖になった!と頭を切り替えて挑みたいと思います。


● メインタックル

ロッド ストラテジーツアラー STS-65DS/SUL
ライン FCスナイパー2.5lb
ルアー キャロライナリグ1/16oz BFシュリンプ

ロッド ストラテジーツアラー STS-65DS/SUL
ライン FCスナイパー2lb
ルアー ジグヘッドリグ1/16oz シャッド系ワーム

ロッド ストラテジーツアラーV-Spec TVS-67ML
ライン FCスナイパー3lb
ルアー DDパニッシュ70、チェリーブラッド70MD

偏光グラス α-Sight MS-128 シャンパンイエロー



[ 戻る ]